ひさびさにWebSigの話題です。

先週,最近のWebSigとしては珍しい呑み会オンリーのネットワーキングイベントを開催しました。元々のきっかけは,モデレーターのあくやんさんからの「WebSigって硬くてマジメすぎてつまらないWebSigでもゆるっとした集まりやりましょうよ!」という一声からスタートしたものでした。

その中で,タイトルにもあったようにWebのキャリアが1年~10年の方を対象とした集まりをやりましょうというコンセプトで企画がスタート。

馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-ゆるっと

場所はあくやんさんセレクトで渋谷にある6年4組 渋谷第一・第二分校にて。学校をモチーフにした居酒屋です。このあたり,WebSig1日学校をはじめ学びを取り入れたいWebSigのバックボーンにも通ずるところがあります。

馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-黒板消し

当日の様子については公式サイトのレポートエントリをご覧ください!

【レポート】春のゆるっと呑み会を小学校気分にひたりながら開催しました。
http://websig247.jp/party/000262.html

■テストづくり
さてさて。

レポートにもあるように,途中,参加者には内緒の抜き打ちテストを実施しました。これ,学校のイメージに合わせていた企画で,問題づくりには僕もけっこう深くコミットさせてもらい。試しにモデレーターに向けて公開したところ「難しい」という声もちらほらありながらも,楽しく作らせてもらいました。

全体的には'90年代からインターネットを触っている人が「ああ,あったね」「そうそう,あれあれ」と思える問題が多かったんじゃないかと。

その中で,自分で作っていて面白かったのが誤回答づくり。
今回は全部4択でという前提が合ったので,まずは問題と回答の組み合わせを考えていたのですが,それ以外に,ああ,これ誤回答に入れたいという,単なる自己満足でつくった問題もあったりして。たとえばこの辺。
15 : DJ Baauer氏の楽曲に合わせ、複数名が奇抜な格好で踊る様子の動画をアップする、2013年に発生したインターネット現象は?

1.前略、道の上より
2.WORLD ORDER
3.Flash mob
4.Harlem Shake

19 :3Dアバター空間として2003年に誕生し、第13回WebSig会議のテーマでも取り上げた仮想世界の名称は?

1.アメーバピグ
2.Lively
3.Second Life
4.セカンド篠塚

最初の問題は,Harlem Shakeの動画を観て面白いなーと思いつつ,「そういえばYouTubeの動画と言えばFlash mobってすごいなー」「WORLD ORDERの動画もインパクトでかかった」などと連想していき誤回答をつくり,最後に行き着いたのが一世風靡セピアの『前略、道の上より』。この流れ,わかる人は一人くらいいたんじゃないかと。完全に昭和です。

もう1つの3Dアバターについては,答えのSecond Lifeから,「セカンド,セカンド……セカンド篠塚」と一人連想ゲームが脳内で行われ,つくられた問題でしたw

こんな感じで問題をつくらせてもらい,最後は採点も。学生時代は(当たり前ながら)採点される側だったので,人の答案を採点するというのがとても新鮮で楽しませてもらいました :-)

馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-採点

※テストにご興味のある方はぜひこちらのエントリを。

■学校は出会いを演出してくれる場所
そんなこんなでゆるっと呑み会もあっという間に終わりの時間に。3時間がすぐ過ぎちゃいました。

今回の呑み会のテーマはネットワーキング,いわゆる出会いであったわけですが,これに関して思ったのが,「学校」という場の価値。今回あくやんさんセレクトで決めたお店の雰囲気,また,参加者の皆さん自身が学校を楽しもうという空気がとても心地良く,良い感じにフィットしたと思っています。

そして,WebSigゆるっと呑み会に続き,この翌日に行われたTechLION vol.12がまさに「出会い」をテーマに回となっていたのですが,このとき,オープニングゲストの弾さんが「学校っていうのは出会いを演出してくれる場所」という印象深いコメントをされていて,改めて「学校」という場の価値,また,人のつながりの大切さ,縁のチカラのようなものを思い浮かべこのエントリを書きました。

馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-TechLION

今回のゆるっと呑み会では,学校風の雰囲気をつくり,Web1~10年生(一部対象外の方もいらっしゃいましたが:-p)という括りの中からの出会いが生まれたり,FacebookやTwitterを通じてこの会を知って出会った方がいらっしゃったり,また,会の中ではテストを一緒に考えてコミュニケーションを取るきっかけに繋がったりと,いろいろな形で出会いを演出できたのではないかと思っています。

おそらく,学校というメタファは,多くの人たちが自分の感覚で自分の過去の経験を追体験できる(思い出せる)もの・ことというのが大きな要因の1つかと思っています。そして,今回のイベントのように,追体験に加えて,積み重なったつながり,リアル,そしてインターネットやソーシャルネットを通じた新たな体験・新しい価値観が加わるっていうのはとてもいいなと思いました。

このブログで何度も書いていますが,WebSigにしても,TechLIONにしても,僕自身がコミットしているのは人と人とのつながり,そして,新しい人やモノとの出会いがあるから。

今年もWebSig1日学校を開催する(予定な)ので,漠然としてますが,WebSigならではの「出会いの演出」をうまく盛り込めたらいいな,と思っています。

ps
宣伝1:次回,第33回WebSig会議は6/29開催,テーマはスマホUIデザインの予定です。
宣伝2:次回,TechLION vol.13は7/23開催,ゲストはさくらインターネットの田中さんです。
宣伝3:次々回,TechLION vol.14は9/14開催,TechLION初となる北海道開催です。

ソーシャル・イノベーションとしての自然学校: 成立と発展のダイナミズム/みくに出版