気がついたら3月になってしまいました。
早い早い!

■ソーシャルネットがもたらした“つながり”の感覚
前回のエントリでWebSigの話をしました。

あの拡大版会議の2日後、代表の和田さん、そして、僕にWebSig会議の参加のきっかけを作ってくれた中野さんと3人で呑みました。元々のきっかけはFacebookで中野さんとやりとりして「久々に呑みますか」という流れで、和田さんにもお声がけして。

中野さんとお会いするのは昨年4月の「ウェブ屋・ウェブ担 for 被災者支援 チャリティーパーティー」以来、9ヵ月ぶり。このように、久々に会う人と会うたびに感じるのが、ソーシャル時代になってから「久々感を感じない。でも実際に対面で話すと、(リアルな感じが改めて)心地良いな」ということです。その感覚の(僕にとっての)最大要因は「ソーシャルネット」だと思っています。
自分自身、毎日、アウトプット・インプットを含めソーシャルネットに触れていることもあり、日常で会わない方、久々に会う方でもそういう感覚になれることが強いんだと思います。

$馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-中野さん、和田さんと復興支援酒場にて。


■あるきっかけから続く、非連続な“つながり”
一方で、日常はまったく会わない、それこそ、もう20年近く会っていない人でも“つながり”を感じられるケースがあったりもします。

それは大学時代の友人で、彼は、神戸出身、大学入学当初は顔は知っているけど、お互いがつるむグループが違っていたので、そんなに頻繁にコミュニケーションを取っていたわけではありませんでした。

ところが、振り返ってみてある日を境にその感覚が変わったな、と。

それが1995年1月17日です。

皆さんも覚えていらっしゃるかと思いますが、阪神大震災が起きた日です。
当時、僕は大学3年で、正直今ほど震災とかに意識を持っていたわけではなく、また、インプットされる情報もTVと新聞だけだったので、(ネットほど)受動的にたくさんキャッチできていたわけではありませんでした。

ただ、その日の朝、大学に行ったとき、大学に来ていた彼に会っていろいろ話を聞いている中で「何か大変なことが起きてしまったんだ」と、それでも、うっすらと(他人ごととして)しか感じなかったのを覚えています。

それでも、つるんでいるグループの違いとかは関係なく、彼に対して何かやれないか、という気持ちが出て、そのときは周りの友だちに声をかけて些細ではありましたがカンパをして渡しました。

そこで1つの“つながり”が生まれたわけです。

震災という悲しい出来事ではありましたが、それからは、以前よりも頻繁に話すようになりました。そして、卒業後、お互い一度も会ってはいないのですが、毎年年賀状の交換だけは続けています。

特殊な例ではありますが、このように、ちょっとしたきっかけから続く、非連続な“つながり”というものは、実はけっこうあったりします。それは、「仕事関係からはじまった“つながり”」もそうですし、「きっかけはソーシャルネット、その後はリアルな“つながり”」というケースもあります。他にも、小中学校、呑み屋w、etc。

■“つながり”を“つなげていく”こと
ソーシャルネット時代において、人とのコミュニケーションは無意識にライトになりがちで、また、僕のように日々インターネットに触れられる環境にいる人間にとって、ソーシャルネットから生まれる“つながり”への意識が強くなりがちですが、それは裏を返すと一瞬の感覚、一期一会的な状況になってしまうのではとも。

僕はそういう感覚はキライじゃないのでそれはそれとして受け入れつつも、本質としての“つながり”を“つなげていく”こと、それは忘れていけないなと思っています。

このエントリを書く2週間ほど前の2月14日、日本イソターネット協会怪鳥(古くからインターネット業界にいる方やお使いの方はご存知かと思います)でもあり、仕事・プライベートでも仲良くしていただいた、「あさたく」ことあさだたくや氏が亡くなり、いろいろ思い返しているときに、初めて一緒に呑んだ時の話を思い出しました。

人の“つながり”なんて気づいてみたら2ホップ(知り合いの知り合い)で完結しがちなんだよ。極端に言うと、有名な人とつながればそれだけで(その界隈の)“つながり”が完結しちゃうこともある。だから(有名人と仲良くなれというわけではないけど)人と“つながること”は大事だよ」。

あさたくさんからのこのメッセージを思い出し、あらためて“つながり”について考えることがあったので、今回のエントリを書いてみました。

最後になりましたが、あさたくさん、ゆっくりおやすみください。



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