●Googleマップ ストリートビュー
先日の日記で紹介したGoogle Earth。これは、3DCG画像で見られるだけではなく、Googleマップの機能「ストリートビュー」とも連携して、実際の風景写真の状態で見ることもできます。

Googleマップ ストリートビュー
http://maps.google.com/intl/ja/help/maps/streetview/

最近では、Googleの広告展開の1つでこういう動画も作られていますね。
これは、ストリートビューを使って、バーチャルアメリカ横断レースを体感するというもの。こういうクリエイティブ、個人的に好きです:-)

Google で、もっと。ストリートビューで、アメリカ横断レース


●Googleストリートビューを通じて世界デビューw
さてさて。時間のあるときにGoogle Earthで家の近くを見ていたところ、大森町というマイナーな地域ということもあり、まだまだ3DCGの画像は用意されておらず。
じゃ、ストリートビューではどんなかな、と見てみたところ……。

なんと!僕が思いっきり写っていました。

これ↓
馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-ストリートビュー1

さらにこれ↓
馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-ストリートビュー2

ちょうど、クリーニング屋に洗濯物を出しに行くところですね。
(生活感溢れまくりw)

いずれの写真も、きちんとプライバシーの配慮として顔部分にマスクがかかっていますが、知っている方が見たら思いっきりわかります。
いやー、びっくりした。

そういえば、たしかGoogle Street View Carとすれ違ったし、その様子をmixi日記にも書いていたなと思って、過去のmixi日記を見てみたら、たしかにありました。

2010年1月5日のmixi日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1381787579&owner_id=5543
(要mixiログイン)

このときは、「あ、もしかしたら写ってるかな」と思っていたんですが、すっかり忘れていて。1年経ってからようやく写っていることに気付きました。
そして、思わず嬉しくて部内の人間に話しちゃいましたw

●インターネット上に出るリスク
前述のプライバシーに関して、Googleでは以下のようなポリシーを設定しています。

ストリートビューのプライバシー
http://maps.google.com/intl/ja/help/maps/streetview/privacy.html

僕個人としては、こういうポリシーを設定してくれていることで十分だとは思いますが、人によっては気になったり、気分が良くないこともあると思います。ちなみに、Googleのストリートビューに関しては、次のような車とすれ違うと撮影されている可能性大なので、気になる方はあらかじめGoogle側に連絡を入れてマスクをかけてもらったり、部分的に削除をしてもらうよう依頼したほうが良いでしょう。

Google Street View Car
馮富久のブログ - Tomihisa Fuon's Blog-ストリートビューカー

●インターネット上でわかる個人情報
今回取り上げたストリートビューの場合、仮に自分が写っていると、場所(位置情報)をかなり明確に特定することができます。インターネット技術にはこのように、1つのデータからプライバシーを特定することができるものが多々あるのですが、中でも最近のデジタルカメラ&オンラインアルバムはスゴイです。場所はもちろん、撮影日時や撮影したカメラのメーカ/モデル名までわかるようになっています。

これを実現しているのは、富士フイルムが開発した規格「EXIF(Exchangeable Image File format)」というファイル形式です。この形式は、最近のほとんどのデジタルカメラに採用されていて、撮影したデータには、

  • 撮影日時
  • 撮影機器メーカ名
  • 撮影機器モデル名
  • 画像全体の解像度
  • GPS情報

といった各種情報が記録されています。また、このEXIFを分析するツールも登場しています。

なので、デジカメで撮影した写真をインターネットにアップロードする際は「さまざまな情報も合わせてアップロードされる」ということを意識しておく必要があります(デジカメじゃなくて、ケータイカメラのデータも同様です)。

僕が知っている限り、このEXIFについてはあまりメディアでも紹介されておらず、また、カメラメーカもあまり全面に出して説明していないので、もっともっと伝えておく必要があると感じています。
僕が言いたいのは、頭ごなしに危険だということを伝えるのではなくて、技術の進化とともに、デジカメの写真に記録されるデータの種類や量が年々増えていることを、ユーザ自身にしってもらう必要があるんじゃないか、ということです。

ちょっと余談ですが、EXIFに関しては、2年前の大統領選後、オバマ大統領の公式写真データにEXIF対応のものが使用されていて話題になりました。

オバマ大統領の写真の記事
http://japanese.engadget.com/2009/01/14/president-obama-official-portrait/

●インターネット上の個人情報
これまで話してきた「インターネット上の個人情報」というのは、いろいろなところで取り上げられる話題です。

ステレオタイプではありますが、やはり無防備に個人情報をダダ漏れしておくというのは危険です。ときに犯罪に繋がるケースもありますから。大事なのは、インターネット上には「自分の知らない形で情報が出ることがある」ということを意識しておくことでしょう。また、ソーシャルネットワークを利用したり、オンラインアルバムを活用する際には、自分自身で

- どんな情報を
- 誰に対して提供しているのか


を知っておくことが大切です。
また、ソーシャルネットワークが普及すればするほど、自分自身に関するプライバシーの意識だけではなく、自分の友人、あるいは友人の友人まで意識しておくことが大切です。なぜなら、自分では自身のインターネット上のプライバシーを意識していても、自分以外のSNS上の友人、友人の友人の情報に無頓着になることで、SNS経由で相手の情報を漏らしてしまう危険性があるからです。もちろん、その逆で、自分だけ意識していても、友人や友人の友人から情報が漏れてしまうケースも考えられます。

このあたりについては、インターネット教育として、ぜひとも小学校ぐらいから教える環境が整備されることを期待しています。また、教育機関だけじゃなくて、各種メディアからの情報伝達も大事です。そうした教育や情報伝達を通じて、健全なインターネット社会が発展するわけですから。

ただ、僕個人の意見としては、ソーシャルネットワークを通じた「個」の時代が来ている今、必要以上にインターネット上のプライバシーや個人情報を気にしすぎて、インターネット上の自分のプレゼンスを下げてしまうのはもったいないような気がしています。

なので、これからさらに「個」のチカラを活かすためにも、ユーザ一人一人が、インターネットやソーシャルネットワークで繋がるとはどういうことなのかを考え意識し、もっともっと便利に、安全に、コミュニケーションインフラとしてインターネットを利用できる世界になっていくといいな、と思っています。

ps
ちなみに、僕はmixiもFacebookもTwitterも、そしてこのAmebloも、全部実名でやっていたり、基本的に、自分に関係して公開できるものはオープンにしています。他、つながりのある方についても、オープンにできるものはオープンにして、そこから生まれるつながりの恩恵を受けていると感じています。
(それのつながりの恩恵こそが、僕が持っているソーシャルグラフの価値でもあるなーと思ってます)


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