熊に遭遇しないためには
大声を出して歩くといいというのは本当なんだろうか?
どうも、何でも試してみたくなっちゃう年頃黒い人です
彼の趣味は登山らしい
「と言ってもね、子供はちょっと小さいからあまり険しいところは無理なんですけど」
彼の子供はようやく小学生になったんだそうだ
わんぱくな男の子
ようやく彼は、子供と一緒に大好きな登山ができると言う素敵な趣味を見つけた
しかしそこはパパである
ちゃんと考えているんだそうだ
「やっぱり、子供が一緒だといろいろ危ないじゃないですか」
そうだね、なるほど
「だから僕もいろいろ調べてね。本なんかも買っちゃいましたよ」
へー、どんな?
「『山で死なないために』とか」
…その本は…信用に値するのですか?
「の、続編とか」
二巻も! なんと前作から早○年、待望の第二段まで!
そしたら内容もちょっと興味が出てくるじゃないか
「どの山でどのくらいの人が死んでるかとか、まあ、なめるなってことですよね」
どのって…君の行く山は子供も一緒に行ける程度のところじゃないのか?
どんなマッキンリー登るつもりなんだ
※初心者の発想
「いやいやいや、まあ富士山とかでも死んでますけどね。奥多摩とかもバカに出来ないんですよ」
奥多摩? って、あの奥多摩?
「他にあるんですか、奥多摩。それですよ、奥多摩」
奥多摩でどうやって死ぬのさ
登山初心者の僕には分からないよ
っていうか、初心を解放する気もトライする気もないんだけども
教えて、トライさん
「奥多摩でもけっこう人死んでますよ。熊とか」
熊? 奥多摩に熊?
「そうです、わりと低いところまで降りてきてるんですよ」
奥多摩の熊は奥じゃなくてちょっと手前にまで来てるんだ
多摩? 前多摩? それともニコタマ?
あ、プラーザだ!
「タマプラまで降りてきたら、ニュースですよ」
山で熊に遭遇して人が死んでる時点で、ニュースですよ
「そうですね」
彼にちょっと勝った瞬間←アホ
「だからね、奥多摩をなめてちゃいけないんですよ」
そうか、熊よけの鈴とかって必要なんだね
「必要ですよ。僕は持っていきはしませんけどね」
…子供はどうやって守るですか?
「まあ、熊にあうなんて、運じゃないですか」
いま、なんて?
「運じゃないですか。しょうがないですよ」
彼は言い放った
運だから、しょうがないってさ
だったらお前の買ったのってなんなのよ
もはやブックオフ行き決定じゃないですか!?
「でもぉ、山は楽しいですよ」
この話の流れのどこをどうつむいだら
俺がトライするという気にさせられるというのだろう
登山者って常にトザンナーズ・ハイなの?
ちょっと酸欠なの?
子供を守るために購入したという
『山で死なないために』『続・山で死なないために』
熊よけの鈴
大声で叫ぶと熊は来ない
であったら死んだふり
信じる信じないは、登山者しだいだ