日銀の金融政策会議の結果、【現状維持】を受けて日経は反発(+306円)。円安は更に加速。2日経った今現在は2.6円以上の円安が進み、158.2円/$となっている。


ポジションとしては、信用買い軽め、仕手株のタマホームを空売りしていたので、思った方向にはいかなかった。金曜夜の先物も393円高となっているので、このままでいくと火曜日は高く始まるかもしれない。


ただ、『よっちゃん』さんをはじめとする各ブロガーの皆さんも日経の中期観測は下目線の方が増えて来ていて、私としても決算が続く5月前半はともかく中頃には下方向の引力が強くなると考えている。


円安で利益になる企業はある。ただし、その輸出企業も国内で製造した製品は基本外国原料を素にした物である場合が多く、例えばトヨタの車が沢山売れるとしても材料の鉄鋼メーカー(日本製鉄など)は原料コストが厳しくなり、トヨタに高く売りつけるしかない。


大昔と違って、日本が原料を安く買い叩ける程の各国の経済格差は既に無い。輸出企業が儲かると日本全体の利益が良くなるというのは、昔ほど顕著じゃない。


そう考えると、先行して出始めた鉄鋼メーカーが慎重(前年比二桁マイナス)な今期見通しを出すのは今後も続くと思われる。


また価格転嫁を簡単には出来ない業種もある。例えばタマホームや飯田HDの様な戸建てハウスメーカーは円安による資材高騰、人件費高騰で極端に経営が悪くなっているが、2000万で建てられた物が3000万になると簡単には許容して貰えない。モヤシ20円が30円になるのとは訳が違うから。 


現在の決算を見ていると、少しずつ見通しを悪くしたり、【非開示】とする企業が増えて来ている。で、その決算が終わると【セル・イン・メイ】や【夏枯れ】、【日経の急騰の調整】を理由にされ易くなる。


新NISAの話題を継続するとなると、初心者が大好きな配当の盛り上がりは6月には無く、9月になるから。


いずれにしても、米国大統領選まで少し米国も軟調になると予想。機関投資家からしても、日本も米国も上げっぱなしで利確をしないままでは儲からない。


大きな投資機関は『必ず利確する』と理解して、備えるのが大事だろう。