エディアカラ生物群は約5億5千万 - 6億年前(先カンブリア時代[1])の生物の化石と推定されている。同様の化石はカナダのニューファンドランド島やロシアの白海沿岸などでも発見されている。多くの動物とされる生物化石が出るが、いずれも殻や骨格がなく、柔らかな部分だけで出来ている。
本来、硬い骨格をもたない生物は、化石として保存されることが稀であるが、エディアカラ生物群ではこのような生物が数多く見られる。これは泥流などによって、海底に生息していた生物が一瞬にして土砂中に封じ込められたためと考えられている。また、柔らかなマット状になった微生物の集合体の上を大きな生物が移動した痕跡らしきものも確認されている。
この生物群には、クラゲ状の「ネミアナ」、楕円形をしたパンケーキ状の「ディッキンソニア」をはじめ、直径数十cmにもおよぶ多種多様な軟体性の生物が見られ、地球最古の多細胞生物ではないかと考えられている。多様なものが見られるが、一つの特徴はそれらがかなり大きいことで、カンブリア紀の化石群であるバージェス生物群や澄江生物群の構成種の多くが数cm程度であるのに比べて、全体に大きい。また、そのいずれもがごく薄い体をしていたらしい。