大丈夫!が言えない・・・ | 写真家 TOMCATのブログ

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先週だか先々週にコードブルーって言うドラマでこういうセリフがあった。

『医者が大丈夫って言えない時代』

てな感じのセリフ。

 

これね、本当に大問題だと思うよ。

 

『大丈夫!!』

って一言言ってもらえばなんとなく安心できたりすることもあるじゃない?

 

でも、今の時代、言うほうはとんでもないリスクを背負う事になる。

 

ドラマでは医者が言っていたけど、これは今、全ての職業や対人関係に言える。

 

例えば医者が患者に

『大丈夫!手術すれば!』

とか

『大丈夫!手術してリハビリ頑張ればまたサッカーできるようになるよ!』

などと言おうものなら、もしも手術の結果が良くなかったら

『医者が大丈夫って言ったから信じたのに! 詐欺だ!訴えてやる~!』

ってなる可能性が否定できないっていうか、高確率でそうなる。

 

だから、最近はうかつに大丈夫って言えない。

 

良かれと思って言ってももしも結果が悪かったら、大丈夫って言った人が責任を問われる。

 

別の医者系のドラマではそういうリスク回避のために病院の待合室に

『この病院では絶対に治るとは言いません』

というような感じの張り紙をしたりしてリスク回避をするというシーンまであったくらいだ。www

 

人は不安を持っている時、『大丈夫』って一言言われるだけで踏み切ることができる場合がある。

 

本来『大丈夫』という時は『大丈夫!信じてください!できる限りの事はしますから。』という意味。

プロとしての経験を踏まえて結果を予測して安心させれると思って言う言葉で絶対を保障するわけではない言葉だと思う。

しかし、結果が全ていいとは限らないもので、もしも何かいい結果じゃなかった場合問題になる。

『一生懸命やってくれたんだから仕方ない。これも運命・・・』

という人も中に入るだろうけれど、最近は大方裁判だ賠償だとなる。

 

もちろん責任の所在ははっきりしなければいけないのもわかるし、結果が良くなければその原因もはっきりしなければならないのはわかる。

 

でも、どうしても仕方ないこともあるし、場合によっては緊急を要するときなんか、おそらく結果は完全にいい結果にはならないだろうけれど、今それをしないともっと悪い結果になるのが分かっていて、でも、当事者が躊躇しているときとか、とにかく最悪の事態を回避するために踏み切らせるために『大丈夫』と背中を押すこともあるじゃない。

 

でも、今の時代それも気をつけないといけないらしい・・・

 

とにかく、『大丈夫』ってうかつに言ってはいけない時代になったのだ。

 

それでも、大丈夫って言ってくれる人もいる。

それは、そこまで深く考えていない人なのか、本当に大丈夫という確信があるのか・・・

いや、ちがう。

自己犠牲をいとわない人???

 

そして、今求められている人は『大丈夫』って言える人。

 

大丈夫と言って何かをして失敗が限りなくゼロの人が求められている。

というか、そういう人だけが上に立てる。

実力と運がそろっていないとダメなのだ。

 

みんなね、最初から失敗するつもりはないんですよ。

 

何でもかんでもよくしようと思っている。

患者や客やクライアントの希望に添えるようにしたいと思っているし、そうなるように努力するし、そのうえで大丈夫というんです。

 

でも、人間は完璧じゃないし・・・

 

わかるよ。

わかります。

 

大丈夫と言われ、信じて金出して結果が悪ければ腹が立つのは・・・・

 

プロなんだから結果が全てなのも当然。

 

それは僕が常に言っていることだから『努力したんだから許して』とは言わない。

 

でも、いろんなファクターがあって、最大限努力して最善を尽くしてもダメなときはダメという事もあるんだから許してとは言わない。

 

でも、必要以上に責めるのもいかがなものかとは思う。

 

みんな悔しい思いをするんだ。

 

やり遂げられなかったことを後悔しない、悔いない人はいないと思う。

 

人によっては『大丈夫』と言ってあげられなかったことを悔いる人もいるかもしれない。

 

『大丈夫』

と言えない世の中ってどうなんでしょうね???