プラモ制作記

プラモ制作記

素人が有機溶剤や時間の制限の中で頑張って出来る限り製作します。

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 皆様お久しぶりでございます。今回は久しぶりというのもあってボリュームたっぷりな3か月分をまとめてお送りいたします。それでは参りましょう!

 

 

ところで...突然なんですが...

 
ジャンボってかっこいいですよねぇ?
 
 こんなカッコイイジャンボ、自分の手で作ってみたくなりませんか...?
 というわけで作ってみたのが今回の製作記となります。
 
 さて、まずは製作する機体の説明から行きましょう。今回製作するのはNCA、日本貨物航空という日本で唯一ジャンボを保有している航空会社の、B747-8F型機、JA17KZです。JA17KZは記念すべきB747シリーズの1500機目に引き渡された機体であるため、JA17KZを製作することとしました。
 また、B747-8Fの特徴としては、やはり旅客型と比べ短いアッパーデッキと、747-400から強化されたエンジンと、787のようなレイクドウイングチップの3つが挙げられます。
 この上記3点をプラモデルで再現する際、必要になることを考えると、アッパーデッキについてはB747-200のキットを切断した後、胴体の延長が必要です。次に、エンジンとレイクドウイングチップについては同じくハセガワさんから出ているJALのB787のキットから移植することでお財布を犠牲に解決することができます。
 これを図解すると下の図のような感じですね。
 最後付け足すとすれば、エンジンロゴなどのデカールは自作すれば問題なしと、結構シンプルに見えますが作業工程が多い機体となっています。
 
 最初に、作業として一番手軽に始めることができるデカール作成から始めました。Inkscapeと3時間ほど格闘してデカールを作成しました。ここまでは非常に順調です。
 
 次に、本格的に主翼、胴体の改造に取り掛かっていきます。まずは翼端から。もともとB747-200のキットですので、主翼を組み立てると翼端にはアンテナ状のものがついています。そこを切断し、容赦なくB787から翼端レイクドウイングチップを切断して移植します。もちろん、主翼の長さを1/200してその長さに合わせてあげます。なお、正確には水平尾翼も改良しなければなりませんが、今回は見送りました。
 その後、とりあえずで接着剤を用いて接着後、隙間を埋める&最終的な接着を兼ねてエポキシパテを盛って400番のペーパーで削ってデコボコを消して翼端加工は終了です。
 次は胴体加工です。もともと、胴体延長はする予定はなかったのですが、翼端を伸ばすとバランスが悪くなりそうだったのでアッパーデッキ部分を延長することとしました。具体的な位置としては下画像の一番前のマスキングテープの内側あたりを、プラスチックカッターで切断しました。
 この後は、切断したままでは仕方ないので、裏側にプラバンを貼り付けます。
裏側にプラバンを貼ったら、窓をすべてパテで埋め、光が透けておもちゃっぽさが出るのを防ぐため胴体内を黒で塗装後、補強のため一枚ずつそれぞれプラバンを貼っておきます。
 この際、(プラバンを貼る際)左右に分割してある胴体パーツが左右で長さが同じになるよう細心の注意を払うことが大切です。もし違っていしますと、ここまで進めてきたのにもう一度やり直しになってしまいます...
 さて、とうとう左右のパーツを合わせます。
おもりパーツは入れたっけ?
プラバンはしっかり貼ってあるかな?
本当に切断したけど大丈夫かな????
 
 
等々....
 
不安と期待を全部胴体パーツの中に閉じ込めて接着します。
 包帯のようにマスキングテープを貼って、これでもかというほど固定します。後々胴体の整形時にやすりで削ったら固定が甘くて「パキッ」なんて全然あり得ますからね。もうがっつり固定します。
 次に、胴体延長で伸びた穴をパテでひたすら埋めていきます。ここもヒケにくいエポパテで埋めていきます。そこからは怒涛のやすり大会です。少し盛りすぎてしまったので、いつもの400番からではなく240番からゴリゴリ削っていきます。そして、あらかた削り終わったら、大体左右対称になるように線をシャープペンシルなどで入れてあげながら400番で削っていきます。ここら辺削ったらここも...など、削り終わりをイメージしながら、いろんな角度から舐めまわすように見て慎重に、左右対称の「コブ」を作っていきます。
 そしたらですね、まだプラバンでふさぐことができなかった何個かの窓をポリパテで埋めていきます。
 この工程で、窓の部品もつけてデカールで再現することとします。747らしいボディが浮かび上がってまいりました。これも又400番ぐらいで削って余分なパテを落としてすっきりさせます。今度は、最後の胴体仕上げに1000番のサーフェイサーを塗っていきます。貧乏学生なものですから、エアブラシなどという高級品はありませんので、筆で代用です。なるべく均一になるよう塗って、また削ります。
 だいぶきれいになってきましたねぇ。そろそろ塗装に入りますか...ということでまず最初は今回の塗装最初にして最大の難関、「白塗装」です。1/200とはいっても、相手は空の女王、B747です。大型機はムラが出やすくて出やすくていつも苦労します。
 ああ...さっきまでの綺麗な胴体が...と言いたいところですが、仕方ありません、目をつぶって前へ進みます。ところで、写真からもわかる通り、皆さんお分かりかと思いますが、この時点で一緒にエンジンやギアも塗装&組み立てしてます。さて、ここでなぜ一緒に塗装したのか聞いてみましょう!
 
 とのことです!実際にエンジンが地面につかないか仮組してるんですよね。本当に床につかないかヒヤヒヤしてました...
 
 さて、ここまで終わったら次は胴体のNCAブルーと赤の帯の塗装です。これが白塗装に次ぐ難しさでした。マスク漏れで何度も何度もレタッチの嵐。ちなみに、どうやってマスクしたかといいますと…
 そう、NCAのHPから塗装図をこの機体に合わせて印刷して、マスキングテープで仮止めしたところをデザインナイフで切り出してマスキングしました。非常に原始的な方法ですが、曲線かつ複雑な今回のマスキングでは大活躍してくれました。そして、塗装終了後がこちらの状況です。裏で主翼も塗っていました。主翼はいつものガイアノーツの072番です。あ、NCAブルーの調色について書くのを忘れていました。濃いほうのブルーは、クレオスの5番、ブルーと、コバルトブルーをいい感じになるまで混ぜたもの、感覚的にはブルーが多いほうがしっくりきました。そして、薄いブルー、水色に近い色のほうは、クレオス34番のスカイブルー単体にしています。なお、レッドについてもクレオスのレッド単体で塗装しました。
 さてさて...ここからは一気に飛びますよ。ここまで来たらあとは地味なデカール貼りと各部品の取り付けです。
最後に、特徴的な尾部の汚しを付けたら完成です。なんか微妙に汚しパターンが違うような気がしますが...目をつぶりましょう...
 
 
 
 
うーーーーーーーーん...................................
なんだかんだ言って......................................................
 
めちゃくちゃかっこいいですねぇ...
 
ちなみに...今年はあるリベンジを兼ねてこの機体を製作しました
そう。「あいち航空ミュージアムプラモデルコンテスト」です。
去年、きめつジェットを作ろうとして敗北してしまいましたが、今年はしっかり出すことができました。 
一時審査結果発表は7月1日。貧乏学生、夏休みに名古屋遠征ができるかどうかは来週のお楽しみです。
 
 それでは皆様、3か月ぶりのボリュームたっぷりな製作記、お楽しみいただけましたでしょうか?
 最後に、美しい空の女王を眺めて締めくくりといたしましょう。それでは皆様、また次回!