一気に虚ろな十字架読み終わりました。
難しいねー。被害者側と加害者側が両方描かれているし、加害者側の心情も色々あるし、当然だけど。
終盤の樹海のシーンの下りは、辛かった。
罪を償うって刑をまっとうするだけが正解ではないし、だからといって他に答えはないし。人を殺せば死刑。下にも書いたけど、そう思うことしかできない被害者の気持ちもよくわかる。そして通過点にしかすぎず、何も救われない、それでも願わずにはいられない。
人の気持ちは千差万別だから、答えが出ない。読んでて小夜子の気持ちも小夜子のご両親の気持ちも、史也の気持ちも、沙織の気持ちも、みんな伝わってくるから答えが出ず、やるせない気持ちになりました。
以下、引用
「死刑は無力」
「犯人が死んだところで被害者が蘇るわけではない、だが、では何を求めればいいのか何を手に入れれば被害者家族たちは救われるのか。死刑を求めるのはほかに何も救いの手が見当たらないからだ。死刑廃止というなら代わりに何を与えてくれるのか」
「死刑判決は救いを得られるわけでは決してない、目標でなく通過点なのだ。愛するものを奪われた悲しみは決して癒えない。だったら死刑でなくて構わないだろうという意見もあるが、それは違う。もし犯人が生きていればなぜ生きているのかという疑問が心をさらに蝕むのだ。数少ない通過点さえ死刑廃止として奪われたら遺族は一体どうしたらいいのか」




