
ここ5年ほど夢中になっている漫画『海獣の子供』がいよいよ近日に最終巻を発売。
何度も何度も読み返していると、海の不思議も然ることながら、
どうにも気になるのがカンブリア爆発の話や、古代生物のおはなしでした。
そこで偶然出会ったのがこちらの本です。
タイトルは『ダーウィンの夢』

¥777
Amazon.co.jp
私は子供の頃、たいそうな恐竜オタクだったのですが、それは遠い昔の話で。
目を輝かせながら、古代の生物に想いを馳せたことを長らく忘れていました。
読んでみると進化の歴史がぎゅっと分かりやすくまとめてありますし、
『海獣の子供』に出てきたことを詳しく補完できたりもしました。
なによりも、進化という物語に隠された地球の長い長い歴史に圧倒されたり、
なんて不思議な生物がいたのだろう!と驚いたり、
読んでいてアタマに入ってくる知識自体が知識欲を刺激してくれる素敵な本でした。
進化論について知識のある人にとっては、それほど新しい内容でもないのかもしれません。
しかしながら、私のようにそれらの知識が皆無の人にとっては、
なかなかに様々な驚きがあるのではないかと思います。
語り口も読みやすく、時折に村上春樹さんの文を引用されたりしています。
足がかりとしては十分すぎる内容でした。
これをきっかけに、個人的海フェアーなるものを開催している私です。
海に関係あるものを読んだり観たりして、楽しむだけの地味な遊びなのですが…
他にも宮田珠己さんによるエッセイ『ウはウミウシのウ』を読みました。

¥998
Amazon.co.jp
宮田珠己さんと言えば、アジアのゆる~い旅行エッセイを書かれるイメージが強いのですが、
ジェットコースターに関するエッセイを書いていたり、大仏に関するエッセイを書いていたりと、
なかなかにマニアックな趣味をお持ちのエッセイストさん。
こちらでは相変わらずのゆる~い文体でシュノーケル旅行について書かれています。
『この本を読んでも、読者は生きものの生態について何の理解も深まらない。』
筆者本人が最初にズバリとおっしゃっているとおり、知識が深まることはあまりありません。
しかしながら、シュノーケルというものを趣味にするのもいいなぁと思えるような本でした。
個人的『海フェアー』は今日も絶賛開催中です。
