こんばんはー!マックです。
金曜からやっと通常運行に戻った我が家なのですが…
え、明日雪?ナニソレオイシイノ?←
本当の通常運行はまだまだ先…(´_`。)
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「甘い・・・あまい・・あまい・・・」
腕の中で、カシャカシャカシャと泡立て器が軽快な音を立てる。
真っ白なホイップが、ふわんっと角を立てた。
滑らかで触り心地がよさそう・・・と思ったら、そこから敦賀さんの大きなベッドに掛かるシーツの触り心地の良さを連想してしまう。
更にその時の事まで思い出してボフン!と頭から湯気が出た。
「いっ!いけないいけない!!トリュフ用のチョコは固まったかしら!?」
このまま敦賀さんの誕生日ケーキ作りを続けていたら、間違いなくすべての思考が破廉恥な方向へと進んでしまう。
先にテンパリングして冷やしておいたヴァレンタイン用のチョコレートの確認をしてしまおうと、慌てて冷蔵庫のドアを開けて銀色のバットを取り出す。
「・・・ん。いい感じの柔らかさ。」
ふんわり掛けていたラップの上からそっと触ると、ゆっくりと沈み込んでいく。
だけどぐにゅっといきなり沈まないその指先には確かな弾力を感じられ、綺麗な丸を形成するには程よい硬さになった事を伝えてくれた。
一見硬そうに見えるのに形を整えるに程よい柔らかさを持ったチョコレートは、まるで敦賀さんの唇みたいで・・・
「~~~っ!?違う違うーーっ!!そんな破廉恥な事ないもんーっ!!」
ぶんぶんと首を振り過ぎてバットを落としそうになってしまって。
はっしと両手でキャッチして、テーブルにそっと置いて溜息を吐いた。
・・・結局、敦賀さんのこと考えちゃってる。
何を見ても、総てが敦賀さんに繋がってる。
お付き合いしてまだ数か月なのに、こんなに敦賀さんのことばっかり考えて・・・
私、これから一体どうなっちゃうのかしら。
それは、愛が膨らむまほう。
胸に溢れた「だいすき」は、無限大に膨らんで。
どこまでもどこまでも育っていく―――
「ううーっ!!気合入れ直して、スポンジの焼き具合チェックしよう!!」
「甘い」と言われてケーキを作っちゃう辺りは、本当に単純すぎるかもしれないけど。
敦賀さんに美味しく食べてもらえる、世界でたった一つのケーキを作るんだから!
少し落ち始めていた袖を再び捲り直して、お気に入りの可愛いキッチンミトンに手を入れた。
*スキビ☆ランキング *
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「だいすき」って気持ちは不思議。
天井知らずでどこまでも膨らんで、風船みたいにふわふわ飛んで行けちゃいそうなの。
その分、しぼむのもあっという間なんだけど・・・^^;←