こんばんはー!マックです。
インフルは全員解熱したのですが…登園不可なこの時間がしんどい!
家の中に大きな台風がやって来てますorz←
今夜は前回の続きで蓮視点。どぞ!
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「・・・と言うわけで、この通り!お願いいたします!!」
「いや、キョーコ・・ちゃん。とりあえず顔を上げて、土下座をやめて・・・」
楽屋の入り口からわずか1メートルしか離れていないコンクリート床は冷え切っている。
大事な彼女の体を冷やしたくないし、まず土下座する必要は何もないのだからとにかく奥のテーブルセットの方へと勧める。
コンコンと可愛らしいノックの後、いきなりスライディングする勢いの土下座で部屋へ滑り込んできたキョーコ。
恋人になってからはかなり久し振りの光景に動揺を隠す事も出来ず、何事かと問うてみれば「敦賀さんへの誕生日プレゼントを一人では決められず、伺いに来ました」との可愛い返答。
馬鹿だなぁ、キョーコ。
君から貰う物なら、例えガラクタであっても俺にとっては宝物になるのに。
今までのプレゼントを包んでいた紙やリボンですら、残さず大事にとってあると言うのに。「だって、お付き合いして初めての誕生日プレゼントなんですもの・・・絶対、喜んでもらえる物が贈りたくて・・・」
手を貸しやっと立ち上がってくれたキョーコから、ぽつりぽつりと漏れ聞こえてきた可愛らしい理由。
その頬は桃色で、自分の肩に置かれた俺の手の方へ恥ずかしそうに俯いている。
本当に・・・これで無意識なんだから困った娘だ。
俺の事を煽るだけ煽って―――こんなに好きにさせるなんて。
「―――じゃあ・・・どんな欲しい物でも、お願いしていいのかな?」
「はいっ!勿論です!あ、でも、えっと・・・高い物でも頑張ります!!」
「大丈夫、キョーコにしか強請れないものだから。」
「・・・はい?」
金額面を気にするあたりは、普段から倹約家のキョーコらしい。
大丈夫、まだ学生の君にそんな大層な物は強請らないよ。
―――俺にとってはそれ以上の価値あるものだけど。
「最高に甘い、キョーコからの『I LOVE YOU』が欲しいな。」
「え・・・?」
「キョーコは恥ずかしがり屋だから、いつも俺から言ってるだろう?だから・・・」
「キョーコから、『愛してる』って言ってくれる?」
わざと一呼吸おいて耳元で囁けば、キョーコは耳まで真っ赤に染め上げて「はわわわわ」とよくわからない言葉を発して固まってしまった。
「ん?叶えてくれるんだよね?」
「うぇ!?あぅ・・でも、あの、『甘い』って言うのは・・・」
「それはキョーコが考えてくれた『甘い』シチュエーションでいいよ。・・ああ、でもそれはベッドの上限定ね?」
「ええぇっ!!?」
「楽しみだなあ、プレゼント。」
「わ、私まだそれでとは・・・」
「でも何でも叶えてくれるんだろう?」
「う〝っ・・・も、勿論!女に二言はございません!!」
ビシリと敬礼までして見せてくれた彼女を開放し「楽しみだなあ」と再び言えば、目の前の彼女はぐるぐる目を回しながらプレゼントのシチュエーションを考えてはボフン!と湯気を立てている。
本当に楽しみだよ、キョーコ。
これで当日まで君の頭は、俺へのプレゼント―――俺と過ごす『甘い』時間の事で一杯になる。
それは、愛で満たす魔法。
君の総てを俺に繋ぎとめたくて、君の総てを俺に向けさせる。
本当に、誕生日が楽しみだ。勿論、誕生日までの間も・・・
ぐるぐる目を回すキョーコに背を向け、ほくそ笑んだ俺の顔は悪い男の顔だったかもしれない。
*スキビ☆ランキング *
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何でも取っておく癖のあるマックは、よく旦那に怒られます。
一番堪えたのは「お前はカラスか!」
(キラキラ可愛いもの大好き=光モノばっかり集まる)
・・・せめてハムスターと言って!←そうじゃない