「最上さん、こんにちは。」

「敦賀さん!こんな時間に事務所にご用があったんですか?」

「うん、まあそんなところかな。ところで…はいコレ。」


「…わ、ぁ…これ、アルマンディレディースの限定コフレセット……どうしてこれを?」

「最上さんが好きそうだと思って。どう?」

「はい…憧れてました。きれい……」

「それからこれも。」


「…ええっ!?こんなふわふわのドレス、どうしたんですか!?」

「これも最上さんが好きそうだと思って。どう?気に入ってくれる?」

「え、いえ。確かに好きなんですけど…でもコフレもドレスも高いですよ!こんなの頂くわけには」

「そんな事言わないで?日頃お世話になっている最上さんへの、誕生日プレゼントだから。」

「いえ、頂くわけには…」

「誕生日プレゼント、もらってくれない…?(きゅーん)」

「………っ!!!…わかりました(脱力)」

「ん、ありがとう。」





「ねえ、最上さん。」

「はい。」

「今、この部屋には君の好きなものがいっぱいだと思わない?」

「はい?」

「好きな化粧品に好きなドレス。好きな友達。」

「はい。」

「それに大好きな先輩。」

「はい…って、え!?」

「好きじゃない?俺の事。」

「え?いえ、好きか嫌いかと言われれば好きなのですが……いえ!違うんですっ!!それは尊敬という意味ででしてねっ!?」

「好きなんだよね?」

「っ!だから尊敬という意味でお慕い申し上げておりましてですね!?」

「好きなんだよね?(きゅらっ)」

「………………はい(ぽそり)」

「うん、ありがとう。」

「先輩、としてですよ?」

「まだ言うか…なかなか強情だよね、最上さんも。」

「敦賀さんは卑怯です。」

「では来週、その卑怯だけど好きな人と一緒に、ディナーに行っていただけますか?プレゼントのドレスとコフレを御召しになって、大好きなものに囲まれてくれませんか?」

「…先輩のお誘いですから、お断りはいたしませんけど。」

「じゃあ、その日には『大好きな先輩』から『大好きな恋人』にグレードアップさせてくださいね。」

「……検討いたします。」



「あのぉ………」

「「「私達(俺達)の存在、忘れてませんか?」」」

「っっっいやあぁーーーっ!!!」

「失礼ですね社さん。俺は忘れていませんでしたよ?琴南さんも天宮さんも、いきなりお邪魔してごめんね?」

「「「(……わざと二人だけの世界を作ったのか、この男…!!)」」」


「デートの約束は取り付けたし、行きましょう社さん。」

「あ、ああ…そうだな……」

「じゃあまた電話するね、最上さん。」

「~~っ、敦賀さんのいじめっ子おぉぉ!!」




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さてさて、一体台詞の合間合間に蓮さんは何をしていたのでしょうねぇ(笑)

台詞オンリーって結構好きですw


seiさん一周年おめでとうございます~!!

ひっさしぶりの短期集中書上でお気に召していただけるレベルの物に仕上がったかは不明ですが。

いつもお世話になっているささやかなお礼になれば幸いです。