※11月22日 お祭りの特設会場ができた事により、少々修正・記事カテゴリーを【企画参加物】に変更。
※11月23日 《ROSE IN THE SKY》 のEMIRI様より挿絵を頂きました!
どうもありがとうございます!!(FC2ブログの為、サイトのトップページにリンクしております)
先日ピグでえみりさんと「おこたDE蓮キョステキ―!夢が詰まってるー!」と叫んでいたところ、まさかのお誘いを受けまして…
図々しくもおこた祭りに乗っかってみました!わっしょい☆
お誘いくださったえみりさん、そしてこたつ祭りへこっそり捧げます。
こたつで蓮キョ祭り 特設会場w(素晴らしい豪華な顔ぶれが並んでおりまする!!)
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆きみのぬくもり。゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
可愛らしいピーチピンクの柔らかなこたつ布団が、何ともキョーコらしくて蓮の口元はふわりと緩んだ。
赤と白のハートのクッションは、ラブミー部員二人からの新居祝いなのだとか…
(ラブミー部員がハート型のクッション…ねぇ)
それはまたシニカルな…と考えてしまうが、しかし彼女の趣味をよく理解している親友らしいチョイスだと蓮は思う。
先程まで蓮も一緒にリビングに立ち、キョーコと使った食器などを洗っていたのだが。
洗い物が終わると同時に「敦賀さんはお客様なんですから、もう座って待っててください!」とリビングに追い返されてしまった。
今はこたつに半分ほど足を突っ込みながら、食器を片付けつつお茶の準備をするキョーコの後姿を眺めている。
パタパタと動き回る、細身のジーンズがよく似合う脚。
その脚の上には、インディゴのデニムを着用していてもわかるほどぷりんと張りのあるお尻が、ちらりちらりとニットの裾から覗いている。
そしてたっぷりとしたニットに暖かく包みこまれている、細い腰と背中…
彼女のテリトリーに初めて侵入を許されたのが嬉しくて、そして今まで以上に無防備な彼女の姿を見せつけられて。
蓮は幸せからなのか戸惑いからなのか、よくわからないため息を一つ吐いた。
*
「では敦賀さん、その日はうちでこたつと鍋パーティをしましょう!」
二人とも仕事が早く終われそうな日が発見されると、蓮はキョーコから自宅への招待を受けた。
きっかけは社さんと3人で話していた中での些細な一言。
「え…?じゃあお前、こたつ知らないの、か…?」
「いえ、もちろん知ってますよ。単純に入る機会がないってだけです。」
「敦賀さんのあのおうちでこたつと言うのも不思議ですよね…」
そう。こたつと言う物自体は知っていたものの、アメリカに住んでいた時には家になかった物だし、日本に来てからも縁のない生活をしていた蓮。
そして『敦賀蓮』のイメージにこたつが似合わないせいか、ドラマなどでも機会がなく、結局21歳になった今も「こたつに入る」と言う体験をしたことがないのだ。
「ホントあったかくっていいぞー!冬は毎年活躍してもらってるんだ。」
「へえ~、そうなんですね。」
「あの…もしよろしければ、私の家でこたつに入りませんか?」
「「…え?」」
「うちも引っ越しの際に新しいこたつ机買ったんです。なので、鍋など食べながらのんびり温まられては……」
「「………」」
蓮と社は、キョーコのこの申し出に、思わず固まってしまった。
実は、蓮の長年の片思いは最近やっと実ったばかり。
今時珍しいほどの純情乙女。
そして恋愛に関して曲解思考持ちのキョーコを口説くのは、天然フェミニスト『敦賀蓮』でもかなり苦労したのだ。
そして、キョーコの天然さに翻弄されながらも、先日やっとファーストキスをもらえたところなのだ。
そんなキョーコからの『自宅へのご招待』…
これには事情を知ってる(蓮を弄って聞き出した)社も驚いた。
「はっ!お、お嫌でしたらいいんです!!ただ敦賀さんにご飯食べていただけるんじゃないかなーとか、私が勝手に思っただけで!あれでしたら社さんのお部屋で」
「嫌とかじゃないから…っ!その、行ってもいいの?」
「え、もちろんですよ?」
きょとんとした表情でこてんと首をかしげるその姿が、蓮と社の目には何とも可愛らしく…
そしてどこまでも純粋無垢に映り、一瞬邪な想像をしてしまった事に罪悪感を覚える。
「よ、よかったな蓮!そしたらキョーコちゃん、二人が早く上がれそうな日を調べて連絡するよー!」
「はい、わかりました。よろしくお願いしますね。」
*
そうしてセッティングされた日が今日だったのだ。
リビングからはっきり見通せるキッチンで、慣れた手つきでお茶を淹れるキョーコの後ろ姿を眺めながら、蓮は若干の期待を寄せていた。
(キス…はやっと許してくれたし、もう少しだけ距離を縮めてもいいって事かな…?)
しかし、無駄に期待を膨らませてはいけない。
蓮は期待で徐々に早まりそうな胸を落ち着けるため、深呼吸を繰り返す。
何せ相手は『最上キョーコ』。
いつも自分の予想をはるかに超える行動を起こす子だ。
今回の『ご招待』も、きっと他意はないんだ…
「お待たせしました。」
のんびり自分の思考の小部屋へと引きこもっていた蓮は、トレーに湯呑と蜜柑籠を乗せて戻ってきたキョーコの声で引き戻された。
コトリと蓮の前に一つ、そして隣の一辺にもう一つ湯呑が置かれる。
「やっぱりこたつと言ったらお茶とみかんですから♪」
ニコニコと笑いながら、もう一辺の湯呑の前からこたつ布団へと滑りこんでくるキョーコの細い脚。
しかし190の大男(それもモデル体型)はなかなかこたつに足を全部収めることが難しく、キョーコ側に足がいかないように折り曲げてはいたものの、こたつの中で当たってしまう。
「あ…す、すみません敦賀さん。やっぱり敦賀さんには小さいですよね…」
少し冷えた足先が蓮の温まったスラックスと当たり、キョーコはぽっと頬を赤らめた。
そして逃げるように蓮の足を避けた事でできた距離が、蓮にとっては今の二人の近いような遠いような微妙な心の距離と同じ気がして、少し寂しくなった。
「ねえ、キョーコ。せっかく二人きりなんだし、そろそろ名前で呼んでほしいな…?」
「え…?」
「ダメ…?」
赤らめた顔を見せたくないのか、少しうつむき加減になってしまっているキョーコの顔を覗き込んで聞いてみる。
すると、音が出そうなくらいぽぽぽっと首筋まで赤く染まった。
「だっ、ダメと言うか、恥ずかしいと言うか…心の準備が……」
もにょもにょと喋る度にさらりと髪が流れていき、これまた赤く染まっている項があらわになる。
その可愛さと微かに滲み出る色気に、くらりと目眩がして、そのまま誘われるように手を伸ばしたとき。
「ひゃあぁっ!くすぐったいです敦賀さん…」
触れようと体勢を変えたことによって触れあった、こたつの中の脚の感触にビックリしたらしい。
キョーコがびくりと跳ねた。
キョーコが敏感な事に気付いた蓮は、今度はわざとキョーコの脚に自分の脚を擦り付ける。
「うきゃぁ!く、くすぐっ…!にゃあぁっ!」
逃げられないように片方の脚で押さえながらもう片方の足でキョーコを撫で擦ると、面白い程体を捩って逃げ出そうとする。
これは可愛い…と思いながら必死に逃げるキョーコの脚を追いかけた次の瞬間……
〈ガン!〉と鈍い音と共に、蓮の膝に痛みが走った。
「あ!もう敦賀さんたら…大丈夫ですか?」
「…っ、うん。だいじょうぶ、だよ……」
膝を打ち付けた音だと気付いたキョーコは、慌てて蓮の傍まで寄ってきて布団をめくり、蓮の膝を擦り出した。
その今までにないくらいの距離に、蓮は再び目眩を覚える。
目の前には少し尖り気味な、だけど耳朶の柔らかそうな耳。
さらりと揺れる度、いい香りを振り撒く猫っ毛な栗色の毛先。
細い首や肩をより強調するような、ざっくりニット……
(無防備ですよ、お嬢さん…)
まさかこんな事、他の男にもしてないよなぁなど思いつつ、せっかく近くに来てくれたチャンスを活かすべく、蓮はキョーコの腰をさらうと自分の脚の間に下ろした。
「つ、つるがさ…!?」
「うん、もう大丈夫。ありがとうキョーコ。」
ぎゅう、と後ろから抱き締めると、少しビックリしていたキョーコは捲れていた布団をぱふんと肩まで掛かるように引き上げた。
「…敦賀さんがもう痛くないならいいんです。今日の上がり時間を一緒にするために、最近頑張ってくださってたんですよね?社さんから聞いて…あの、ありがとうございました…」
もそもそと恥ずかしそうに自分の腕の中で動くキョーコに、蓮はますます愛しさが増し、腕を外すと今度は掛け布団の上から優しくキョーコを包み込んだ。
「いやいや。こんなに気持ちいい温もりの為なら、どんな事でも頑張れるよ。」
「ふふっ、本当にこたつ温かいですねぇ…敦賀セラピーも倍増だわ……」
「?何、セラピーって。」
「ふふ…ひみつです……」
こたつもだけど君のぬくもりが…と蓮は思ったが、力を抜いて自分に上半身を預けてくれるキョーコの態度が嬉しくて。
その言葉は蓮の口から出てくるタイミングを失ってしまった。
こたつのぬくもりと蓮のぬくもり。
二つの安心できる温かさに包まれて、急に体の力が抜けたキョーコの口調はふわふわとし出したのだが。
初めて味わうこたつと、珍しい体勢に新鮮な気持ちでいる蓮は気付かない。
そのまま目の前のキョーコの髪をさわさわと撫で遊んでいると、規則正しく肩が揺れ出した。
「ん…?キョーコ……?」
不思議に思った蓮が覗きこむと、キョーコは気持ち良さそうに眠っていたのだ。
(え…寝るの早くないか!?)
ついさっきまで自分と話してなかったか!?と蓮は思ったが、これがこたつで威力が倍増された、『敦賀セラピー』効果とわかるはずもなく。
ただ、安心しきったように無防備に眠るキョーコの表情に、温かなキョーコの体温とこたつのぬくもりに。
蓮の心もほわりと温まる。
「好きだよ、キョーコ…」
今はまだ、これでいいんだ。
慌てずのんびりキョーコと『恋愛』していこう……
安らかな寝顔を眺めながら布団を掛け直すと、ぐっすり眠っているはずのキョーコもにっこりと笑い返した。
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ど、どうかな大丈夫かな??
えみりさんの素敵アイデアを潰したかもしれんと冷や汗。
えみりさんから挿絵をいただけるとの事で、嬉しすぎて地上15センチくらいをふわふわ歩いてる感覚です←低空なのはこでぶだからwww
いただいた絵が素敵すぎて、文章のどこに入れるべきか悩みまくりましたw
でもすよすよ眠るきょこたんの寝顔が、あまりにも無防備に安らかなのでここかしらーと…
ああ、なんて素敵すぎるお祭りなんだろう!
嬉しすぎて鼻血出そうなんですけど!←と言うか出たw
お祭り大好きわっしょーい♪