二人の顔が、至近距離でもやっとわかる程度に暗くなった頃。
俺はそっと最上さんを離した。
「…いつからだったんですか?俺の事好きって……」
情けない質問だとは思ったが、どうしても聞いておきたかった。
普段人から(特に女の子から)好意を持たれているかどうかは、簡単に見抜けたはずなのに…最上さんだけは全くわからなかった。
わかっていたら、リックの事であんなに悩みもしなかったのに……
「うーん…好きってはっきり意識したのは撮影を見学させてもらった頃なんだけど……でもね、多分初めて会った日には好きになってたな。」
「……全然気づかなかった。」
「そりゃあ、これからバイト仲間として一緒に働こうって人に対して、あからさまな態度とってたらダメでしょう?仕事に支障が出るわ。」
そうだったのか……
俺なんて結構態度に出てたらしいんだけどな(社が言うには)
「……俺なんて態度にすぐでちゃってましたけど。最上さん、気付いてたんですか?」
「ん~…ずっと確信はなかったけど。今日貴島くんに言われてね…?」
「(あいつ余計な事を…!)でもじゃあ、何であの時泣いたんですか?」
「ビックリしたの。だって、初めてだったんだもの…」
「でも、店戻ったら普通の態度だったじゃないですか。」
「そこはホラ、年上なんだから。しっかりしないとね!年長者のヨユーってヤツかしら?」
ふふんと面白そうに笑う最上さんに、この夏ただただひたすらに振り回された感じがして。
俺は一つため息をついた。
だけど、本気で人を好きになったのは初めてで。
本気になると、こんなに不安で余裕がなくなって…こんなに幸せな気持ちになれるなんて、今まで知らなかった。
こんな気持ちになれるなら、少々振り回されるのも悪くはないのかな…?
(いや…やっぱり俺が男なんだし、スマートにリードできるように立派な男になろう……!!)
〈くきゅるる~……〉
「ひゃあぁっ…!」
決意を新たにしたところで、最上さんのお腹が可愛らしく鳴った。
「ごっごめんね!?お昼はちゃんと食べたんだけど…っ」
真っ赤になってお腹を押さえる最上さんはやっぱりとても可愛らしくて、年が上とか下とか関係なく『俺が守ってあげたい』と。
強くそう思った。
「くすっ…まぁ、もう7時も過ぎてますからね。この後はどうしますか?」
「……お隣の駅のショッピングモールへ行ってもいい?お店のみんなにお土産買いたいの。」
「そうですね…そしたらそこで夕飯も摂りましょうか?何が食べたいですか?」
「笑わない?……目玉焼きの乗ったハンバーグ。」
「笑わないですよ。では参りましょう、お姫様。」
「…それはバカにしてるのかしら?」
「そんな事はないですよ?だって、最上さんは俺にとってお姫様なんですから。
ほら…手を出してくださいよ。手を繋いで行きましょう?」
ぷうっと膨れっ面をして見せた最上さんの前に、すっと左手を差し出すと。
ぽっと音が出そうなくらい頬を赤らめて、おずおずとその小さな手を乗せてくれた。
「これじゃ、どっちが年上かわからないじゃない…」
ポツリとこぼれる愚痴は、しっかり俺の耳にも届いたけれど。
そんな年とか関係ない二人になりたくって、俺は最上さんをリードしながらゆっくり駅へと足を向けた。
************
甘いか甘くないかと言われると、何とも微妙な第二段!
両想い後のイチャイチャ?
糖度不足バンザイ!
甘くならない何でなのぉ~!
ちなみに先に宣言すると、この後の初デート?in某所は、本編で書く気はさらっさらありません!
だって本編に関係ないんだもの……!!
気分が乗れば、そのうちおまけで書くかもだけど…
今は、超絶絶不調なのでちょっと無理そうorz
俺はそっと最上さんを離した。
「…いつからだったんですか?俺の事好きって……」
情けない質問だとは思ったが、どうしても聞いておきたかった。
普段人から(特に女の子から)好意を持たれているかどうかは、簡単に見抜けたはずなのに…最上さんだけは全くわからなかった。
わかっていたら、リックの事であんなに悩みもしなかったのに……
「うーん…好きってはっきり意識したのは撮影を見学させてもらった頃なんだけど……でもね、多分初めて会った日には好きになってたな。」
「……全然気づかなかった。」
「そりゃあ、これからバイト仲間として一緒に働こうって人に対して、あからさまな態度とってたらダメでしょう?仕事に支障が出るわ。」
そうだったのか……
俺なんて結構態度に出てたらしいんだけどな(社が言うには)
「……俺なんて態度にすぐでちゃってましたけど。最上さん、気付いてたんですか?」
「ん~…ずっと確信はなかったけど。今日貴島くんに言われてね…?」
「(あいつ余計な事を…!)でもじゃあ、何であの時泣いたんですか?」
「ビックリしたの。だって、初めてだったんだもの…」
「でも、店戻ったら普通の態度だったじゃないですか。」
「そこはホラ、年上なんだから。しっかりしないとね!年長者のヨユーってヤツかしら?」
ふふんと面白そうに笑う最上さんに、この夏ただただひたすらに振り回された感じがして。
俺は一つため息をついた。
だけど、本気で人を好きになったのは初めてで。
本気になると、こんなに不安で余裕がなくなって…こんなに幸せな気持ちになれるなんて、今まで知らなかった。
こんな気持ちになれるなら、少々振り回されるのも悪くはないのかな…?
(いや…やっぱり俺が男なんだし、スマートにリードできるように立派な男になろう……!!)
〈くきゅるる~……〉
「ひゃあぁっ…!」
決意を新たにしたところで、最上さんのお腹が可愛らしく鳴った。
「ごっごめんね!?お昼はちゃんと食べたんだけど…っ」
真っ赤になってお腹を押さえる最上さんはやっぱりとても可愛らしくて、年が上とか下とか関係なく『俺が守ってあげたい』と。
強くそう思った。
「くすっ…まぁ、もう7時も過ぎてますからね。この後はどうしますか?」
「……お隣の駅のショッピングモールへ行ってもいい?お店のみんなにお土産買いたいの。」
「そうですね…そしたらそこで夕飯も摂りましょうか?何が食べたいですか?」
「笑わない?……目玉焼きの乗ったハンバーグ。」
「笑わないですよ。では参りましょう、お姫様。」
「…それはバカにしてるのかしら?」
「そんな事はないですよ?だって、最上さんは俺にとってお姫様なんですから。
ほら…手を出してくださいよ。手を繋いで行きましょう?」
ぷうっと膨れっ面をして見せた最上さんの前に、すっと左手を差し出すと。
ぽっと音が出そうなくらい頬を赤らめて、おずおずとその小さな手を乗せてくれた。
「これじゃ、どっちが年上かわからないじゃない…」
ポツリとこぼれる愚痴は、しっかり俺の耳にも届いたけれど。
そんな年とか関係ない二人になりたくって、俺は最上さんをリードしながらゆっくり駅へと足を向けた。
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甘いか甘くないかと言われると、何とも微妙な第二段!
両想い後のイチャイチャ?
糖度不足バンザイ!
甘くならない何でなのぉ~!
ちなみに先に宣言すると、この後の初デート?in某所は、本編で書く気はさらっさらありません!
だって本編に関係ないんだもの……!!
気分が乗れば、そのうちおまけで書くかもだけど…
今は、超絶絶不調なのでちょっと無理そうorz