「「いらっしゃいませー」」
店内にいた先輩たちが挨拶をするが、琴南さんは俺を見つけるとまっすぐこちらへ向かってきた。
そして……
<ぱしんっ!!>
一発、思いっきり頬を叩かれた。
周りの空気が一気に凍る。
「こんにちは敦賀くん。ちょっと話があるから、顔貸してくれるかしら?」
「…………はい。」
有無を言わせぬ迫力の琴南さんに、素直に頷いてエプロンを外し、外開きのドアに手をかけた。
出る直前に社や先輩たちの顔を見ると、皆言いたいことは同じだったようだ。
(平手してから「顔貸せ」って…更になにする気だ!?)
ぱくぱくと口を動かすだけでボーゼンとしている。
まぁ、親友なら昨日の事は話が行ってるはずで…
平手だけで済むとは思えないので、大人しく付いていく。
店から数分歩いた先にある、小さな公園へと琴南さんは入っていった。
海からは少し離れた場所にあるし、駅へ向かう道からも外れているので、セミの鳴き声以外は静かだ。
「単刀直入に聞くけど、あなたあの子の事好きなのよね?」
「…はい。」
「昨日のはどういう事かしら?」
「………」
どういう…と聞かれると、何をどう説明したらいいのかわからない。
自分でだって、あの時どうして胸が苦しかったのかわからないでいるんだ。
琴南さんに説明なんてできるわけがない。
「まぁ、他人の私がどうこう言える立場なんかじゃないんだけど。
…本気じゃないのなら覚悟しなさい。あの事の間を徹底的に邪魔してやるから。」
「っ、最上さんの事は本気です!本当に好きなんです…っ!」
最上さんが本当に信頼している友人だ、言ったら絶対に徹底的に邪魔するだろう。
彼女の大切な人に誤解されて敵に回られるのは嫌だ…!
思わず叫んでいた。
「ならその言葉、本人にぶつけなさいよ。私に言ってどうするの。」
「あ、明日言いま…」
「今すぐ言いに行きなさい!」
「でも今日は貴島と……」
「つべこべ言うんだったらホントに邪魔するわよ!?本気なら拐うくらいの勢いで行くのよ!じゃないとあの子、昨日の事ずっと誤解したままになるわよ?」
貴島と仲良く一緒にいる所なんて見たくなかったが、琴南さんの迫力に圧されたのと、何を『誤解したまま』なのかが気になって。
琴南さんにペコリと一つ、勢いよくお辞儀をすると、荷物を取りに行くために店へと向かった。
************
蓮キョの着火剤・モー子さんな回。
マックの中では、彼女は男前ランキング上位です☆
いいの、強気女子好きだから…!
店内にいた先輩たちが挨拶をするが、琴南さんは俺を見つけるとまっすぐこちらへ向かってきた。
そして……
<ぱしんっ!!>
一発、思いっきり頬を叩かれた。
周りの空気が一気に凍る。
「こんにちは敦賀くん。ちょっと話があるから、顔貸してくれるかしら?」
「…………はい。」
有無を言わせぬ迫力の琴南さんに、素直に頷いてエプロンを外し、外開きのドアに手をかけた。
出る直前に社や先輩たちの顔を見ると、皆言いたいことは同じだったようだ。
(平手してから「顔貸せ」って…更になにする気だ!?)
ぱくぱくと口を動かすだけでボーゼンとしている。
まぁ、親友なら昨日の事は話が行ってるはずで…
平手だけで済むとは思えないので、大人しく付いていく。
店から数分歩いた先にある、小さな公園へと琴南さんは入っていった。
海からは少し離れた場所にあるし、駅へ向かう道からも外れているので、セミの鳴き声以外は静かだ。
「単刀直入に聞くけど、あなたあの子の事好きなのよね?」
「…はい。」
「昨日のはどういう事かしら?」
「………」
どういう…と聞かれると、何をどう説明したらいいのかわからない。
自分でだって、あの時どうして胸が苦しかったのかわからないでいるんだ。
琴南さんに説明なんてできるわけがない。
「まぁ、他人の私がどうこう言える立場なんかじゃないんだけど。
…本気じゃないのなら覚悟しなさい。あの事の間を徹底的に邪魔してやるから。」
「っ、最上さんの事は本気です!本当に好きなんです…っ!」
最上さんが本当に信頼している友人だ、言ったら絶対に徹底的に邪魔するだろう。
彼女の大切な人に誤解されて敵に回られるのは嫌だ…!
思わず叫んでいた。
「ならその言葉、本人にぶつけなさいよ。私に言ってどうするの。」
「あ、明日言いま…」
「今すぐ言いに行きなさい!」
「でも今日は貴島と……」
「つべこべ言うんだったらホントに邪魔するわよ!?本気なら拐うくらいの勢いで行くのよ!じゃないとあの子、昨日の事ずっと誤解したままになるわよ?」
貴島と仲良く一緒にいる所なんて見たくなかったが、琴南さんの迫力に圧されたのと、何を『誤解したまま』なのかが気になって。
琴南さんにペコリと一つ、勢いよくお辞儀をすると、荷物を取りに行くために店へと向かった。
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いいの、強気女子好きだから…!