―――進化するよ☆つるがびじょん!―――


「おお?それはまた天下の『敦賀蓮』から考えるとびっくり発言だな。」

確かに世間が認知する『敦賀蓮』ならそうだろう。
だけど、キョーコの事になると本当の俺はいつもテンパってしまって…形無しだ。

「はは…『敦賀蓮』ならそうですけどね。でも本当にどうしたらいいのか、全然わからないんです……」
「まあな。お前にとって、これが初恋だからな…分からない事だらけで当たり前だよな。」

こほんと一つ咳払いをすると、社さんは俺の方に体を向け、しっかりと向かい合う形で話し始めた。

「あのな、蓮。誰だって自信に満ちあふれてるわけじゃないんだ。特に好きな子の前では、良いところ見せたくて失敗する…俺だってしょっちゅうやったよ。それで思いっきり凹んだりさ?
……だけど、そんな自分でも大切に思ってくれる人はいるだろう?支えてくれる人達はいるだろう?そういう人達がいてくれるから、初めて自分を許せるような気がしてくるんだよ。
………まあ、これは俺の意見だけどな?お前にだって支えてくれる人や、大切に思ってくれる人はいるだろ?少なくとも俺は、結構頑張って支えてるつもりだよ?『敦賀蓮』も『お前自身』もな。
これは俺の驕りか………?」

驕りだなんてとんでもない。
逃げるように日本へ起ってから、ただひたすら毎日を精一杯演じてきた時も。
キョーコと再開して『本当の俺』がひょっこり顔を出した時も、社さんはずっと隣にいてくれた。
しかも、俺がキョーコへの気持ちに気付く前から見守っててくれて、キョーコと付き合う事ができたのも社さん(と、琴南さん)のおかげだ。
両親やボスについで、俺の大事な人達だ。
(ちなみにキョーコは別格だけどね)

「社さん…聞いてほしい事があります。」
「ん?何だ?」
「俺、ずっと隠してきた事があるんです………」

社さんに自分の出自を告白したからといって、突然自分に自信が持てるとは限らない。
だけど、ずっと一緒にいた社さんだから…受け入れてもらえずとも知ってほしいと思った。
『本当の俺』を俺自身が信じてやるために。




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やっしーに全部打ち明ける敦賀氏。
へたれ返上の為、蓮にだって内面レボリューションしてもらいます!

あ、ちなみにやっとラブレボ最終話に手を着け始めました。
やったー!!
終わりが見えたわ……!

着地は10点満点だせるのか!?
桃も華麗にジャンプ決めたわ!←多分。