「こっ…これは危険かもしれない………!」
テレビ局の中にあるコンビニで、雑誌を手に持ち冷や汗を背中にかいていた。
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テレビ局に入ってからも、やたらと視線を感じていた私。
以前お世話になったプロデューサーさんやADさんが声をかけてくださって…
皆さん雑誌の事を手放しで誉めてくださる。
更にこんなちんちくりんに「今度二人で食事でも…」とお誘いのお世辞までかけてくださるが、椹さんに注意を受けていたので念の為にお断わりを全てさせていただいた。
(さすがにプロデューサーさんは断りづらかったから、椹さんの名前を出させてもらっちゃったけど)
そして、いやな予感がして使われた写真チェックの為に、コンビニに寄ったのだ…
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(まずいわ、この写真は危険な香りがするわ…!)
普段から私の肌の露出具合に煩い敦賀さん。
今回のこの水着は露出度はまだ低いと思えるのだが…
内腿がはっきり写っていたりするから、これは何だか大魔王降臨の予感!
「あああ~~~っ、困ったわぁ………」
トボトボ自分の楽屋へ戻ろうとエレベーターに乗り込む。
その間にも顔見知りのスタッフさん達から声をかけられ、撮影もまだ始まってもいないのに私はすでにヘロヘロになっていく。
もーっ!今日は何でこんなにみんな声をかけてくるのー!?
いつもそんなにお世辞だって言わないくせにーっ!
やっとのことで楽屋にたどり着き、ドアを開けて後悔した。
一度パタンと扉を閉め、割り当ての名前を確認する。
………やっぱり私の楽屋じゃない!!
〈ガチャッ!ばたんっ!!〉
「何であんたが私の楽屋にいるのよー!!」
「うるせーな、キョーコのくせに!さっさと茶ぁ出せよ!!」
「あんたに出す茶なんてないわよ!」
何よ、相変わらず俺様な奴ねー!
でもショータローの手にある雑誌を見て、一気に納得がいった。
さては私が貧相な体さらしてるのを見て、からかいに来たわけね!?
どこまでも嫌味な奴なんだからっ!
「何よ、どーせまた私の事からかいに来たんでしょ?地味で色気がないって、自分が一番わかってるんだからほっといてくれてもいいじゃない!?」
「はぁ!?おまっ、自分の雑誌を見てないのか?」
「見たわよ!だから言ってるんじゃない!忙しいトップアーティストの不破様がお時間をわざわざ割いて出向いてまでいらっしゃる事はございませんわ、とっととお帰りになってくださいね!」
出ていくのを待っていたら、撮影が始まっちゃう。
そう踏んだ私は、ショータローを無視して鏡台の端に置いていたカバンの中からポーチや台本を取り出していく。
ペンケースを出したところで、背後からいきなりショータローが抱き付いてきた。
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あれあれ!?
おかしい、こんなにショータローの回は長引くはずじゃないのに…
長くなり過ぎて分割支払い。
懲りない獣パートツー。
さあどう出るか!?
最近のわたくし、非常に激しくMP(メンタルポイント)消費中。
ただでさえHPも消費が激しいのに…!
話が書けずに苦戦中。