観光客、海水浴客で賑わうホームに電車は滑り込み、更に人を下ろした。
ホームも改札口も人でごった返し、ただでさえ熱と湿気でベタつく肌をさらなる熱気で不快にさせる。
「あ…前にいるの、キョーコちゃんじゃないか?」
社の指差す方向には、磁気カードをカバンから出そうとする最上さんがいた。
社よりも長身の俺は、人混みの中でも今日の彼女のコーディネートまでばっちり見えた。
今日は髪をお下げにして、鹿の子素材のシンプルなワンピースを着た最上さん。
アクアブルーのワンピースと髪ゴムの青がとても爽やかで、まとわりつく湿気を一瞬忘れさせてくれる。
「何だよ、声かけないのかよ…キョーコちゃーん!」
ぼーっとしてると、隣にいた社が最上さんに声をかけて走りよっていった。
「あ…おはようございます!社くんと敦賀くん。」
にっこり笑いかけてくれる最上さん。
その笑顔まで爽やかに見える。
「おはようございます。」
「おはようございます!どうやら同じ電車に乗ってたみたいですね、俺ら。」
「そうみたいね、良かったらお店まで一緒に行ってもいいかしら?」
「勿論です!な?蓮!」
社がニヤリと笑う。
…なんか面白くないんだけど、店までの15分間を最上さんと歩ける事はかなり嬉しくて、こっくりと頷いて了承の意を伝える。
「二人は昨日は終業式だったのよね?」
「そうなんですよー、どうせなら連休前に終業式にしてくれればよかったのに!って思いますよー。」
「そうよねぇ、せっかく楽しい夏休みが来た!って思えても、連休明けて1日だけ学校って辛いわよね?」
「キョーコちゃんは、まだ試験期間中でしたよね?」
「そうなのよ。でも受けてる講義のほとんどがレポート提出か授業の最後の日に試験だったから、この期間にはあまり試験がないの。」
「大学はまた高校とは違うんですねー?色々参考になる話だな?蓮~」
わざとらしく俺の脇をつついてくる社…。
なんだこの女子みたいなウザさは。
行きたい大学が最上さんと一緒って事が、そんなにからかう事なのか?
社の事は放っておいてもう先に店にいきたいが、せっかく手に入れた最上さんとゆっくり話すチャンス(但し社付き)。
無駄にはしたくなくて、大人しく二人の話に相槌を打って、最上さんの隣を堪能した。
しかし店まであと少しというところで、突然目の前に男が現れた。
そいつを見た瞬間、楽しそうな最上さんの表情が曇ったんだ。
************
やっと来たよ、書きたかったエピソードそのさん!
と言うか、書きたいエピソード満載のパステル。
でも後回しになりがち。
アウトプット時間が足りなさすぎるんだって。
因みに、待ち伏せオトコの正体とか、超わかりやすくてすみません。
奴しかいませんねー。
ホームも改札口も人でごった返し、ただでさえ熱と湿気でベタつく肌をさらなる熱気で不快にさせる。
「あ…前にいるの、キョーコちゃんじゃないか?」
社の指差す方向には、磁気カードをカバンから出そうとする最上さんがいた。
社よりも長身の俺は、人混みの中でも今日の彼女のコーディネートまでばっちり見えた。
今日は髪をお下げにして、鹿の子素材のシンプルなワンピースを着た最上さん。
アクアブルーのワンピースと髪ゴムの青がとても爽やかで、まとわりつく湿気を一瞬忘れさせてくれる。
「何だよ、声かけないのかよ…キョーコちゃーん!」
ぼーっとしてると、隣にいた社が最上さんに声をかけて走りよっていった。
「あ…おはようございます!社くんと敦賀くん。」
にっこり笑いかけてくれる最上さん。
その笑顔まで爽やかに見える。
「おはようございます。」
「おはようございます!どうやら同じ電車に乗ってたみたいですね、俺ら。」
「そうみたいね、良かったらお店まで一緒に行ってもいいかしら?」
「勿論です!な?蓮!」
社がニヤリと笑う。
…なんか面白くないんだけど、店までの15分間を最上さんと歩ける事はかなり嬉しくて、こっくりと頷いて了承の意を伝える。
「二人は昨日は終業式だったのよね?」
「そうなんですよー、どうせなら連休前に終業式にしてくれればよかったのに!って思いますよー。」
「そうよねぇ、せっかく楽しい夏休みが来た!って思えても、連休明けて1日だけ学校って辛いわよね?」
「キョーコちゃんは、まだ試験期間中でしたよね?」
「そうなのよ。でも受けてる講義のほとんどがレポート提出か授業の最後の日に試験だったから、この期間にはあまり試験がないの。」
「大学はまた高校とは違うんですねー?色々参考になる話だな?蓮~」
わざとらしく俺の脇をつついてくる社…。
なんだこの女子みたいなウザさは。
行きたい大学が最上さんと一緒って事が、そんなにからかう事なのか?
社の事は放っておいてもう先に店にいきたいが、せっかく手に入れた最上さんとゆっくり話すチャンス(但し社付き)。
無駄にはしたくなくて、大人しく二人の話に相槌を打って、最上さんの隣を堪能した。
しかし店まであと少しというところで、突然目の前に男が現れた。
そいつを見た瞬間、楽しそうな最上さんの表情が曇ったんだ。
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やっと来たよ、書きたかったエピソードそのさん!
と言うか、書きたいエピソード満載のパステル。
でも後回しになりがち。
アウトプット時間が足りなさすぎるんだって。
因みに、待ち伏せオトコの正体とか、超わかりやすくてすみません。
奴しかいませんねー。