「何にしても、早いトコお勉強はしないと酷い目に遭いそうだわ…!」

昨日新しく付いた痣一つをコンシーラーで塗り潰しながら、私はまたもぶつくさ独り言を言うはめになっていた。
結局昨夜は鳩尾に蹴りを入れたことで、何とか思い止まってくれた敦賀さん。
(というか、ただ痛くて動けなかったみたいなんだけど。)
今後痣はつけないと約束はしてくれたけれど…
何にも知らないままだと、あれこれ色々されちゃうんじゃないかしら!?
という不安が出てきた。

(だって、他のみんなは色々知ってるわけでしょ?
私だって、知ってておかしくないお年頃ってわけでしょ?
何より知らないと自分の身が危険……!!)

<コンコンッ>

「京子ちゃん、支度できたぁ?」


…あ!また思考の渦に入ってる間にみんな準備できちゃった?

慌ててコンシーラーをポシェットの中にしまって、身だしなみを確認する。


「はーい、おまたせしましたー」


今日はグループ内ではちょっぴり大人しめの本田ちゃんが迎えに来てくれていた。

…そうだ!本田ちゃんに聞いてみよう!


「あ、あの!本田ちゃんって…アレなお話についてはどこで知ったの…?」

「えっ!京子ちゃんどうしたの?突然…」

「うぅ…実は私そういうのあんまり知らなくって…みんなどうしてるのかなーって。」

「うーん…私はやっぱり現場のみんなが話してるのが一番身近な体験談だと思うから、それ聞いてるけど」


ぐはぁ!やっぱりあの破廉恥なお話に参加しないといけないのね!!


「後はそういう雑誌とか、本とかも売ってるから…」

「………え、雑誌?本??」

「そうだよ?みんな結構買ってるらしいよ?確か一昨日あたり、みんなが買ってるの見たわ。」


そうか!!保健体育の教科書が手に入らなくても、そういう教科書があったのね!!


「本田ちゃん!今日撮影後ヒマ!?付き合って!!」

「え、う、うん…(何だろう、なんか有無を言わさないオーラが怖い…)」


そうして夜、本田ちゃんを付き合わせて本屋に直行した。




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あああ!

こちらも文字数関係で変な所でぶった切り。

ぜひ本屋での怪しいきょこたんまで入れたかったのに!

入れると自分が見直せない!!

(一応アップまでに3回見直しが基本)


へたれですみません○TL