『…とりあえず、心の準備はなさいな。
敦賀さんだってそれくらいは待てるでしょうよ。』

そうモー子さんは言って、結局ガールズトークは終了になった。

(心の準備…って、どうやったらできるのかしら。)

その前は『覚悟を決めろ』とも言われたわ…
って、覚悟って何かしら?
うーん、よくわからないなぁ。

モー子さんの話を聞いて、中学時代の保健体育の教科書を見直そうかと思ったけど…
よくよく考えてみれば、中学までの持ち物は全部京都の実家に置いてきた。
じゃぁモー子さんに頼んで貸してもらおうと思いきや…
モー子さんも高校生になってから一人暮らしをしている。
天宮さんの教科書は…どうも毒吐きノートの一環になっているらしい。
(一体どういう使い方をしてるのかしら…汗)

(でも他に借りれそうな人もいないし…そういうお勉強って、どうしたらいいのかしら?)

だってついさっき、アレなお話が全部つながってるって知っちゃったばっかりで。
何が何だかわからなくなっちゃったから、もう一度確認したいと思うのは普通じゃないかしら?

「…キョーコ?さっきから百面相してるけど、どうしたの?」
「ん…ぅわっ!!」

すっかり忘れてた!
あの後敦賀さんから連絡が来て、お家にお邪魔してるんだったわ!

「あっ、あの!大丈夫です、何でもないです!」
「そう…?あ、はい。コーヒー持ってきたからね。」
「はははい!ありがとうございます!!」

とりあえず、敦賀さんの淹れてくれたコーヒーで落ち着こう。
…うーん、敦賀セラピーコーヒーバージョンだわ。
めちゃくちゃおいしく感じる。

「…はわわー。美味しいですぅ(ほにゃり)」
「そう?良かった。………ところでキョーコさん?」
「(さん???)はい?   っ!!」

ちちちちち近いっ!すぐ側に敦賀さんのお顔があった!

「なっ何でございましょう!?」
「隣に俺がいるのに考え事してるから…ねぇ、何考えてたの?」




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再開しょっぱな1話分まるっと限定入りもあれなので。
またも分割。
後半は15分後にアップ。

保健体育の授業って、中学生までだよね。
私はそうだった記憶が…