2013年12月 * 拍手設置(加筆なし)

**原作沿い設定作品


※シリアス系・オリキャラ有・途中大人表現有(限定記事入ります)

特にオリキャラが蓮に絡むのが嫌いな方はご注意くださいませ。




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「敦賀さん!どうして連絡くれなかったんですか?私ずっと待ってたんですから」

背後から抱きついてきた人物は、そう言いながら腰に腕をがっしり回してきた。
女の子の細い腕。


『敦賀蓮』はフェミニストだ、女の子に乱暴な事はしない。

それを思い出し、内心慌てながらも俺は表面上は優しくその腕を腰から離させた。

「えっと、ごめんね?」

腕の持ち主はセミロングのストレートな黒髪が似合う少女だった。

茶色のブレザーに赤いリボン。少し短めのプリーツスカートが、彼女が中学生か高校生である事を物語っている。

この時間にこのフロアーにいるという事は、同じ業界の子だろうか?

「怪我して入院って聞いて、お見舞い行きたかったのに行けなくて…私やっと自分の気持ちに気付いたんです。」
「…ちょっと待って?君の話し…」
「私、敦賀さんに会えなくなるかもって思ったら辛くって。私敦賀さんの事好きなんです!告白のお返事待たせてごめんなさいっ!」

俺の話も聞かずに矢継ぎ早に繰り出される言葉。
…その中に聞き流してはいけない台詞があった。

「ちょっ!ちょっと待って!君は一体…?」
「やっぱりあの噂は本当だったんですね。記憶喪失って…私のことも忘れちゃったんですね。」
「!!?それはっ…どこでその事を」

「…コーン。私です、『キョーコ』です。」

そう言って黒髪を両手で持ち上げ、ツインテールにしてみせてくれた。



瞬間、あの夏の思い出だけが蘇ってきた。








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まさかの人違いで思い出すって!

あなたどれだけダメ蓮なんですか!






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