とある受験の能力開発 -41ページ目

#109

ある小学校の図工の時間。

Sくんは真剣になって版画の仕上げに取り掛かっていた。

いつもSくんをいじめていたRくんは、Sくんを脅かそうと、2本の彫刻刀を両手に持ち、真剣に作業をするSくんの後ろに忍び寄った。

(頭の上からいきなり2本の彫刻刀を落として、Sの版画に突き立ててやろう)

いきなり頭のうえから2本の彫刻刀が落ちてきて、作りかけの版画に突き刺さる。

Rくんは、驚くSくんの姿を思い浮かべてほくそえんだ。

(あいつ泣くかもしれねぇな。まじでおもしろそうだ)

Rくんは2本の彫刻刀を両手に持ち、静かにSくんの頭の上へともっていった。

Sくんはまだきづいていない。

・・・と、そのときだった。

Sくんは何かの気配に気づき、よりによって真上に顔を向けたのだ。

グサ!!

「ぎゃーーーーーーー!!!」

Sくんの悲鳴が教室中に響きわたった。

その後、血の海と化した教室は大騒ぎになり、Sくんは救急車で運ばれていった。

Sくんが入院してから2週間が経過した。

ガラガラッ!

突然、授業中の教室のドアが開いた。

Sくんだった。

Sくんは絵に描いたような笑顔でそこにたっている。

漫画のような笑顔だ。

そうちょうどこんな具合に・・・。

(⌒_⌒)

RくんがSくんの目に突き刺してしまった彫刻刀は、2本とも丸刀だったという・・・。