初級編(2/12) 東大寺・興福寺・奈良公園
中級編(2/19) 明日香村
上級編(3/6) 当尾の里
今日はその番外編です。
今日のお薦めスポットは橿原市今井町です!
えっ?知らない?
実はここ、私が生まれ育った町なんです。今も父が暮らしています。
……あ、つまらないと思わないでもう少し付き合ってください。
今井町は、江戸時代の街並みが今も残る貴重な町として、知る人ぞ知る穴場スポットなのです。
興味を引いてもらうために、まずはこの情報から。
TV東京で、私の好きな大江アナが出ている(←どうでもいい!)「出没!アド街ック天国」という番組がありますが、その2007年7月7日放送の特集「懐かしい風景の残る町」で、今井町が全国で第一位に選ばれています!
http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/070707/index.html
第2位 白川郷、第3位 妻籠宿、第4位 金沢、第5位 岐阜高山を抑えての第一位ですから、驚異です。(というか、ちょっとランキングおかしいんじゃないの、と自分でも思いますが。)
そして、もうひとつは大和ハウスのテレビCM。
http://www.daiwahouse.co.jp/ad/cm/nara.html
今井町と五條新町とふたつの町が混ざっていますが。このCM、2007年から今でも流されているようですので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
今も昔も変わらない、こんな感じの町で、私は生まれたときから高校生まで暮らしました。
後先の感じになりますが、今井町がどんな町なのか、橿原市のサイト「かしはら探訪ナビ」から引用します。
http://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_imai/kankou/imaichou/index.html
(引用開始)
飛鳥川の流れにかかった蘇武橋を渡ると、現在も江戸時代そのままのたたずまいと情緒を残す町・今井町があります。
江戸時代のまま残され、時代劇の撮影などにも使われる町並みは、世界的に貴重な財産であり、平成5年には「重要伝統的建造物群保存地区」の選定を受けています。東西約600m、南北約310m、面積にして17.4haの地区内には、全建物数約1500棟弱のうち、約500棟の伝統的建造物があり、全国で最も多い地区となっています。また、国の重要文化財が9件、県指定文化財が3件、市指定文化財が5件あります。地元の材料を使い、近隣の職人によって暮らす人に便利なように工夫された一軒一軒の家は、土地の風土や自然、歴史をはっきり反映しており、民家建築の貴重な財産でもあります。
これらの家々が並ぶ町の様子にも、商業が繁栄し、外部からの侵入者を拒絶、独立した自治都市を築いた歴史が表されているほか、町並み保存のための住民の努力と誇りも、そこかしこに漂っています。作り物ではない、本物の空間だけにある歴史の重みを噛みしめて歩けば、時間を遡ったような錯覚にとらわれます。足取りが緩やかに、いつしか話し声さえ潜めてしまうかもしれません。それが、今井町の散策の醍醐味です。
(引用終わり)
私の実家のお向かいさんも国の重要文化財です。子どもの頃、よくボール遊びのボールが迷い込んで取りに行きました。普通のサラリーマンのご家族が普通に暮らしています。
そして、私の父は上の文章に出てくる昔ながらの職人の一人です。
同サイトから国の重要文化財のお家の写真をいくつか転載します。
(上から今西家、河合家、上田家)



Wikipediaの記事も、かなり力が入っています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8A%E4%BA%95%E7%94%BA
長くなるので引用しませんが、歴史や各文化財について住民も知らないほど詳しく書かれています。
友人をこの町に案内したことが何度かありますが、タイムスリップしたようだとみな感激します。
私が大学生の頃からか、中高生の修学旅行コースに取り入れられるようにもなっています。
今井町は、江戸時代に少し栄え、たまたまそのまま昔の古い町並みが残っているだけで、住民の大部分はサラリーマンなど観光には関係ない人です。
最近でこそ、少しは観光にも力を入れるようになっていますが、宿泊施設もありません(多分)。
この点、アド街ック天国の2位から4位の町とは大違いです。
とは言え、600m×310mとすごく小さい町ですので、歩いてすぐに回れます。
中級編の明日香村とも近いので、合わせて観光に行かれてはいかがでしょうか?