福島第一原発 海水注入中断問題のドタバタ | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発の海水注入中断問題について、まず5/21に私もブログで書きました。
http://ameblo.jp/tomamx/entry-10899065211.html

その後のドタバタは、マスコミでも大きく取り上げられているので、皆さんもよくご存じのことと思います。

経緯をまとめたサイトを見つけましたので、転載させていただきます。
http://plaza.rakuten.co.jp/opitchotay/diary/20110528/

(引用開始)
5月21日(土)

 福島第一原発1号機で大地震直後に行われていた海水注入が菅首相の意向で中断されていたと読売新聞が報じた。

 東京電力福島第一原子力発電所1号機で、東日本大震災直後に行われていた海水注入が、菅首相の意向により、約55分間にわたって中断されていたことが20日、分かった。
 海水を注入した場合に原子炉内で再臨界が起きるのではないかと首相が心配したことが理由だと政府関係者は説明している。(読売新聞5月21日)

 同日、政府・東京電力統合対策室(室長:細野首相補佐官)が記者会見。

「内閣府原子力安全委員会の斑目委員長が菅首相に、海水を注入した場合再臨界の危険性ありと意見を述べたため政府が再臨界防止策の検討に入った」と経緯説明。
 同日夜、それに対し斑目原子力安全委員長が「再臨界の危険性があるなどと言っていない。侮辱だ」と反論。

5月22日(日)

 午後、斑目委員長は統合対策室に発表内容の訂正を要求。対策室は同日夜、「斑目委員長の発言は「再臨界の危険性がある」ではなく「可能性はゼロではない」であった」と前日の発表を訂正した。

5月23日(月)~

 週が明けてからの国会審議で海水注入中断の経緯が激しい議論を呼んだ。菅首相が海水注入を中止させたためにそれがメルトダウンにつながったのではないかと批判された。政府は、東電が海水の注入を検討していることを知らなかったので命令した事実はないと説明。

5月26日(木)

 東京電力が、「海水の注入は中断されていなかった」と発表

 東電の武藤栄副社長が同日15時に会見。それによると、当日、官邸に派遣されていた東電の幹部が本店に「海水注入は菅首相の了解が得られていない」と報告し東電本部は注入停止を決定したが、実際は発電所長の吉田昌郎の独断で注水が継続されていたという。
(引用終わり)


・結局、本当に下らない議論で貴重な国会の時間を浪費してしまいました。
 福島原発から避難している人だけでなく、地震・津波で被災した人たちが、まだまだ十分なケアを受けていない状況で、事故の犯人探しをしている場合か!と思います。

・海水注入を開始したのが3月12日夜7時4分、「中断した」と言われていたのが7時25分。
 炉心溶融が始まったのが3月12日未明、メルトダウンが午前6時50分とかいうことが分かってきています。

 もちろん崩壊熱の冷却は大事だけど、そもそももし「海水注入中断」していたとしても、メルトダウンを起こしたか起こさなかったかの分岐点になるような問題ではなかったこともはっきりしています。

・民主党菅政権 「東電が海水の注入を検討していることを知らなかった」って唖然。
 そんなことすら把握できていなかったと堂々と主張するとは。

 しかも、その前に「原子力安全委員会から再臨界の可能性が云々・・」と言ってたことと矛盾しているし。
 何だか末期症状です。

・一方で、この問題を大きく取り上げた自民党は、被災者のことより政局しか考えていないことがはっきりしました。
 亡霊のような安倍元首相なんか、もう消え去ってほしい。

・斑目委員長 「『再臨界の可能性はゼロではない』と言ったのは、事実上ゼロという意味だ」
 ・・・ずーっと言い続けていますが、この人はどうしようもない輩ですね。

 国民新党の亀井静香代表が、「でたらめ委員長を更迭すべき」と要求しています。拍手!!
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110523-OYT1T00930.htm 

 亀井静香氏は、今回の原発関係の報道であまり見かけないですね。
 友人との間では、今回の震災・原発のような状況を任せられる政治家って誰がいるだろうと雑談した中で、「亀井氏は危機の中では頼れるリーダーになるかも」と言ってたのですが、どうでしょう?

 菅首相がダメダメ状態で、とは言え民主党内の菅・小沢・渡邉・鳩山の政権争いは回避すべきと考えると、連立与党の代表なんだから亀井(暫定)首相なんていう荒業もありかも。

(さらには、社民党が1年前まで与党だったんですよね。社民党が与党のままで原発事故が起きてたら、また違った対応になっただろうに、と残念です。(あるいはもっと混乱してたかも)・・・「たられば」話ですが。)

・東電本社も相変わらず、能力のなさを露呈してくれています。
 これだけ世界中から注目されている中で、これだけ恥さらしな発表内容の修正をするとは。
 本社は現場と意思疎通どころか、これほど重要な情報の共有すらできていないのですね。

 救いようのない会社であることを世界に知らしめてくれました。
 今後、救いようのない会社を救わないように、願います。

・吉田所長はさすがの判断能力ですね。
 現場に、上からの間違った指示に逆らってでも正しく判断して正しい行動を取れる方がいるのは頼もしいです。

 まさに「踊る大捜査線」の青島刑事
   「事故(事件)は会議室でおきているんじゃない。現場で起きているんだ!」
 ですね。

 東電の副社長が吉田所長の処分をほのめかしていますが、ネットで怒りの声が爆発と。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110526-00000006-jct-soci

 今回の一連の原発関係者(もちろん反対派は除いて)の中で、唯一と言っていいほど労をねぎらいたい人です。
 (ちょっと美化されすぎているかもしれないですが。)