しかし、テレビなどではほとんど姿を見ることはないように思います。
地震や津波の被災者の支援にボランティアの方々の活動がたいへん重要ですが、一方で役に立たないどころか邪魔になるボランティアの人が問題にもなってきています。
ペタいただいた、避難所で救済活動をされた夏知さんのブログでも報告しておられ、活発なコメントの応酬がされています。 →夏知さんのブログの記事
私の身近に今回の震災の被災者はいないのですが、職場に阪神淡路大震災の被災者がいて、彼も「気持ちだけが空回りしてかえって迷惑なボランティアが多かった」との経験を話していました。
それで、政府が辻元清美氏をボランティア担当の首相補佐官に任命したときは、いいなと思いました。
しかし、その後、何をやっているのか、あまり見えてきませんでした。
今週の『週刊金曜日』の「辻元清美の永田町航海記」という記事で、その活動が報告されています。
(これは不定期(多分)の連載記事です。議員辞職前は毎週連載でした。)
「震災ボランティア連携室」を官民連携で設置した。湯浅誠氏が室長。
(湯浅誠氏は、反貧困ネットワーク事務局長で、こちらも昔から週刊金曜日にしばしば登場する方です。)
湯浅室長は現地入りし、NPO・NGOネットワークや社会福祉協議会、国連機関や「助け合いジャパン」とも連携中、と。
→助け合いジャパンのサイト( http://tasukeaijapan.jp/ )に、
「この週末にボランティア活動参加を考えているみなさまへ 」
というページがあり、ここに個人でボランティアに参加するための心構えと有意義な情報が掲載されています。
心構えについては、全国社会福祉協議会の「災害時のボランティア活動について 」というページにリンクが貼られていてこれを読むように、とされています。
ありがた迷惑なボランティアの問題は、こういう情報がもっと広く認知されて減ればいいですね。
そして、辻元氏自身は、
・ボランティアから届く被災地ニーズを政府につなげ、具体的に政策実現することが役割。
・各種企業・団体との連携を求めて次々に人に会う。 連合、生協関係団体、看護師団体。
そして「黒子、黒子、黒子に徹している」とのこと。
テレビなどでほとんど顔を見ないのは、黒子に徹しているためでしょう。
こういう役職に就くと売名行為と見られて(特に彼女の場合)批判を受けがちなので、意識してメディアへの露出を避けているのではないかと理解しました。
辻元清美という人は、ちまたでは毀誉褒貶のある人なのは事実です。
秘書給与流用事件もありましたし、社民党の要職にありながら離党して民主党の会派に入ったことも批判されがちでしょう。
それでも、個人的には応援したい政治家のひとりです。
「現場と政府、両方を経験した一人として、被災地の方々の心に寄り添いながら力を尽くしたい。そして苦しみを分かち合い、共に乗り越えた先に社会の絆を取り戻したい。」
という同誌でのメッセージは、私はそのまま素直に受け取りたいと思います。
ところが、どうしても辻元清美議員の活動の足を引っ張りたい人たちがいるようです。
世間では悪意に満ちたデマが流れており、辻元氏のサイトではそれを抗議するページ があります。
辻元清美について以下のようなデマが流れていますが、すべてそのような事実はありません。
①阪神大震災のときに、辻元清美が「自衛隊は違憲です。自衛隊から食料を受け取らないでください」と書いたビラをまいた。
②カンボジアでの自衛隊活動を視察した際に、辻元清美が自衛官に対し「あんた! そこ(胸ポケット)にコンドーム持っているでしょう」という言葉をぶつけた。
③今回の震災で、辻元清美が「事前協議なしの着陸は安全を無視した行為」と米軍の救援活動に抗議した。
④今回の震災で、辻元清美が「重機で十分。災害出動に戦車不要」と原発内の瓦礫除去に戦車投入に反対した。
こうしたデマに接したとき何より辛い思いをされるのは、被災者のみなさんや、自衛隊員のみなさん、家族の方々だと考えます。
どうかこうしたデマに惑わされることのないようお願い申し上げます。
またデマが拡散した背景には、一部報道機関(産経新聞3月16日、産経新聞3月21日)が事実を検証することなく紙面に掲載したことも関連しています。
この非常時に公器としての報道機関がデマを拡散させたことに、厳重に抗議いたします。
これらは私もデマだと思います。
特に、①は当時そんなことは聞いたことがありません。もしそんな発言があれば、当時にひどい非難を受けて報道もされたはずで、今さらそんな事実が暴露されるようなことは、常識的に考えられません。
産経新聞って、なぜこんなことをしてまで首相補佐官の足を引っ張り、被災者支援を滞らせたいのでしょう?
右翼新聞なので、市民活動出身者は大嫌いなのでしょうが。
政策に反対であればそれを堂々と主張し、対案を示せばいいのに。
デマを拡散してまで足を引っ張るようなことをしたのだとすれば、もうこの新聞、終わっています。
発行部数が急減しているのも、自業自得でしょう。
話がへんな方向に行ってしまいましたが・・・、
最初に紹介した夏知さんのブログでわかるように、まだまだ辻元氏とその配下の活動は十分に効果を上げてはいないようです。
尊いボランティアの方の力をうまく活用して、被災者の方々の生活が少しずつでもいい方向に向かうことを、心からお祈りしています。
(とか、偉そうに言っている自分はわずかな募金をしたくらい。何かやらなくては・・・。)