サッカーのアジア・カップ、日本は今日21日の夜10時25分から、開催国のカタール戦、準々決勝ですね。
過去の対戦成績、日本はカタールに1勝4分け2敗と負け越しているそうです。日本、ガンバレー!!!
さてさて、カタールという国(およびカタール航空)については、前に書きました。 →カタール ドーハ
今日は、アラブ人の名前について、書いてみます。
このサイトに細かく書いてあるので、これを読んでもらったらいい・・・というと実もふたもないのですが。。。
http://www.tufs.ac.jp/common/
http://www.jetro.go.jp/world/middle_east/sa/others/pdf/name.pdf
自分なりに、まとめてみます。
で、名前はどうなっているかというと、自分の名前と父親の名前,
エジプトに旅行に行ったとき、タクシーの運転手兼ガイドのおじさんの名前は アリ・アリ・アリ Ali Ali Ali でした。
自分も、お父さんも、おじいさんもアリという名前だという訳です。
アリ・アリ・アリ・・・なんだか、何度も呼びたくなる名前でしょう?
冗談みたいなホントの話。彼の息子の名前を聞き忘れたのが悔やまれるー。
また、サウジアラビアで仕事したときにお世話になった人に、Hamza Hamzaさんがいました。
でもサウジではこの手の名前は少なく、ファミリーネーム(正式には部族名?)を持っている人の方が多いように思います。
ファミリーネームの場合は(英語と同様、後ろ側に置く)、Al-(アル)がその最初につきます。
自分の名前が最初で、父親の名前を真ん中に持ってきます。ただ、父親の名前は英語のミドル・ネームと同様で、しばしば省かれたり、イニシャルだけにしたりします。
例:
Muhammad Ali Al-Ghamidi
ムハンマド アリー アル=ガーミディー
・ムハンマド : 本人の名前
・アリー : 父親の名前
・アル=ガーミディー : ファミリーネーム(部族名に由来する苗字に似た名称)
つまり、名前の最後が "Al-" で始まってたら、それはファミリーネームだということ。
"Al-"は英語の"the"のような定冠詞ですので、「ガーミディー家の」っていう感じでしょうか。
自分の経験した事実として、実際に呼びかける場合に、Al-をつけたままの場合と、Al-を省略する場合とがあります。その使い分けの基準は・・・よくわかりません(笑)
それから、非常によくある名前(姓ではない)に、「アブドゥルなんとか」があります。Abdul- ですが、もともとはAbd Al-のようです。
「なんとか」のところには、神さまの名前が来ます。イスラム教の神様アッラーはひとりだけ。でもその尊称みたいなものなのか、99の呼び方がある、と。で、Abd-は、神様の僕(しもべ)という意味だそうです。
最もよく知られているのが、アッラーの神の僕という意味の、アブドゥ・アラー すなわち アブダラー Abdullahです。他に、Abdulaziz Abdulrahman Abdulsatter などなど。
で、ややこしいことに、最後が姓の場合は それをMr.で呼んでもいいんですが、最後がおじいさんの名前の場合はそれを Mr.で呼ぶのはおかしい。あぁ~、なんともややこしい。
さて、これをふまえて。
カタールの選手の名前を見てみましょう!
2得点しているフォワードのユセフは YUSEF AHMED M ALI で、最後のAliは姓ではなく祖父の名前でしょうね。
他に、最後が明らかに姓ではない選手は、
WESAM RIZIK ABDULMAJID
HUSSAIN YASER M ABDULRAHMAN
IBRAHIM MAJED A ABDULLMAJED
KASOLA MOHAMMED
一方で、最後が明らかに姓の選手は、
JARALLA ALI J A AL-MARRI
IBRAHIM ABDULLA M A AL GHANIM
ABDULAZIZ ABDULLA H M AL SULAITI
KHALFAN IBRAHIM KH A AL-KHALFAN
ただ、なんだか、途中にイニシャルが多い・・・。おじいさん、ひいおじいさん、さらにそのおじいさん、と付けていってもいいようなので、それか???(汗)
さあ、これで、サッカー日本代表のカタール戦を観る楽しみが、増えましたね!
・・・あれ? どーーーでもいい情報だったでしょうか??(笑)