認知症の親、心臓バイパス手術をうける

認知症の親、心臓バイパス手術をうける

認知症の親をみつめて自分もみつめます。

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軽度認知症 要介護1 の父が心臓バイパス手術をうけることになった。

昨日午後から某大学病院での入院スタート。

認知症で長く入院したら、心臓はよくなっても、認知症に拍車がかかってしまうのでは。

私たち家族の不安は、手術のリスクもさることながら、認知症が重症化してしまうのではないか、

ということ。



この病院の看護師さんたちのホスピタリティのよさにぜひ期待したい。

その一心で、父の家近くではなく、私の自宅から近いこの病院を選択したのだ。



さあ、これからどうなるのだろう。

本人のみならず家族としてもとても不安である。

とにかく毎日短時間でも通って、話しかけて、一緒に歩いて、脳をなるべく使ってもらって、

進行がすすむのを少しでもおさえられればと思う。

今日はベッドサイドに、ポストイットで、「狭心症で○○病院に入院中」と書いたものを貼ってきた。

看護師さんにいちいちきかなくても、自然にわかるように。

今日発売で買った週刊誌の表紙にも貼った。



今日の担当看護師の一人に、父が私のことをすぐ近くに住んでいるんですよ、と紹介してくれた。


ところがその反応は、

『それは、もううかがいました』


私が来る前に、すでに繰り返して何度も何度もそのことを話していたらしい。

認知症の典型的な症状である話の繰り返し。

病気なのだ。

医療職なら、忙しくても、何度も同じこと聞かされて内心イラっとしても、そこは

『そうですか、それはよかったですね』

と笑顔で返してほしかった。


検査につれて行ってくれる看護助手の年配女性。

私に、どのように接していったらよいか、言外に示してくださった。

「とても不安なのよ。できるだけ一緒にいてあげて」

そして常に明るく笑顔で父に何かと話しかけていた。

見習っていきたい。



そうなのだ。

不安でたまらないのだ。


今日、面会時間開始後に訪ねたとき、

父は私の顔を見るなり、両手で顔を覆った。

初めてみる父の泣き顔だった。

父にとってはわけもわからずでてくる涙だったに違いないけれど、

とにかく全身でほっと安堵したのだ。

迷子の幼児が親の顔みて、おいおい泣きだすのと同じ表情に、胸がつまった。