人を騙して財産を寄附させる…

聖徳太子の頃、飛鳥時代に起きた新興宗教のようなお話し。

私はこれを読んで、新興宗教の教祖よりも、教祖を成敗したという、ヒーロー気取りの秦氏が大嫌いになりそうになりました…

簡単に言うと…

アゲハの幼虫だと思われる虫を祀れば、お金も若さも手に入る！！！と言ってまわった新興宗教に騙されて、全財産を失ってしまう被害が続出した。

それを聖徳太子の側近だった秦河勝が成敗して、神の中の神だ！と称えられたって話し。

秦氏は、渡来人であり、仏教を強く推していた人であり、絹の文化を広めた人物です。

仏教だって、大陸から持ち込まれた新しい宗教じゃないか～～～

そして、麻から、絹へと変えてしまった人。

さらに、大和王朝の祭祀において強い力を持っていた物部守屋を殺害した人。(Wikipedia情報)

そんな背景から見たら

こんなの自分を正当化するために、でっち上げたに決まってるじゃないか～～～

と、感じてしまうわけです。

私が勝手に感じるだけで、歴史的事実って事ではありません。

秦氏は同じ虫でも絹を作る『カイコ』を神の虫としていたわけです。

『蚕』という字を見ても、スゴいですよね。

成敗されたという人物は、富士川あたりに住む、大生部多(おおふべのおお)と言われています。

「おお」と、言われるからには、王、皇族、など、かなり力を持っていた人物とも考えられます。

シャーマンとも書かれていましたが、それは、よく分かりません。ただ、祭祀に関わっていた一族なのでは？と思います。

殺害された物部守屋と近い一族だったのかも知れません。(分かりませんが、仏教推進派で無いことだけは確かです)

蚕は、現代の宮中でも皇后様が餌を上げたりするぐらい、皇室とも深い関係です。

それでも、神社で伝統的な儀式に使われるのは『麻』なんですよね。

物部守屋をはじめ、古来の神様を大事にする一族は、秦氏の絹や、蚕に対しても良いイメージは無かったと思われます。

それを揶揄するような事を行って、逆に潰されてしまった…という感じがしてしまいます。

出雲のコトシロヌシの御神事では、海にお隠れになったコトシロヌシが、まるでサナギのように布を巻かれて海から神社に戻るのです。

サナギが蝶になるって、ものすごくないですか！？

だって、あの芋虫が、空を飛ぶんですよ！

人間が、神へと変化する。

そんな過程にも思えませんか？

でも、お蚕様は繭を作ったら茹でられちゃいますからね…

ちなみに、蚕は、絹をたくさん取るために改良されてしまったため、茹でられずに蛾になったとしても、食事を摂ることが出来ないし、飛ぶことも出来ないそうです。

幼虫の時もほとんど動きまわれず、人に飼われなければ野生では生きていくことは出来ない生き物なのだそうな…

養豚、養鶏、みんなそうですが、

命ってなんだ？と、問いたくなりますね

さて、物部氏の祀る古来の神様とは言っても、おそらく元はと言えば渡来人であった事には変わりが無いわけです。

色々あったけれど、その全てがあったからこそ、今があり、私たちがいる。

一方向からの勝手な正義感だけで歴史を見ないことは、大事なことですね

私は出雲や三輪の神様が好きなので、つい偏ります

全然話は違いますが…

大昔の人は、サナギを特別な目で見ていたと考えているのですが、この前、たまたま「サナギの中のエネルギーはスパイラルなんです」という言葉が耳に飛び込んできてビックリした。

スパイラル。

龍のエネルギーと同じ

多分、ホントにスゴいんだな…。

…よく分からないけどね…

日本最古の新興宗教！？