絛真の本棚。

絛真の本棚。

小説置き場です。誤字・脱字はさら~っと流していただけるとありがたいです(^^)
某6人組アイドルグループの構成を真似て書いていることに関しては、お構い無く。←

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「入口で浅井の奇襲に遭ったんだよ」
池山は首に手を回す。
浅井准一、最年少の中学一年生で、勉強から武術まで何でもこなす秀才だ。
奇襲は浅井の池山に対する一種の愛情表現で、足を払ったり、ヘッドロックを決めてみたり、とあれこれ技をかけるのである。
「またやられたんだ、池山君」
剛が口角を緩める。池山は言う。
「丁度冬樹が横に居て、助けられたけどな」
僕の幼馴染み兼、同級生の冬樹玲菜は意識科の紅一点だ。因みに玲菜には年齢に関係なく丁寧語で話すという奇妙な癖があり、付き合いの長い僕に対してもそう話すのである。
「うわ、浮気されたね」
「星野君、フラれたね」
木俣の後に健が続く。そこは池山の侠気の無さを罵るべきだろう、と脳裏で呟いた。
ニヤニヤと僕を見つめる彼らに僕はやんわりと訂正を入れる。
「僕と玲菜は付き合ってないからね」
なおもニヤニヤする二人を尻目に僕は耳を澄ます。扉の向こうからは玲菜と浅井の声が聞こえる。声は段々と大きくなり、扉が開いた。

「池山君、何で逃げるんスか」
開口一番、浅井が言う。その顔は何処と無く楽しそうだ。池山は眉に皺を寄せ、返す。
「お前は手加減というものを知らないのか。死にかけたぞ、俺」
苦しそうに顔をしかめている池山を覗いた僕は、浅井に言う。
「池山君は若くないんだから、もっと労りなよ」
「はあい」
浅井の生返事に被せるように池山が呟く。
「人を老人扱いしやがって……。まだ学生だし、お前と俺、一つしか歳変わらねぇんだぞ?」
池山の小さな反論を素通りし、玲菜は微笑しながら言う。
「茶番劇はそこまでにしてくださいね。仕事が詰まってますから、池山さんも浅井さんも早く着替えますよ」
池山と浅井は顔を見合わせ、いそいそと更衣室へ消えた。同じく部屋を出ようとした玲菜は僕のもとに赴く。何だろうか。僕は玲菜の言を待つ。
「今日、電子世界にログインされた方のカルテです。よければ目を通しておいてください」
「はい、了解」
僕が返答すると玲菜は笑顔を残し退室した。しばらくその笑顔に見とれていた僕は、剛に先刻まで掌中にあったはずのカルテで強かに殴られた。
「やっぱり、付き合ってるんでしょ?」
「違うって」
頭を押さえ、剛からカルテを奪う。部屋に残っていた中学生たちは笑みを浮かべいつまでも僕を見つめていた。



☆お知らせ☆
この度、pixivで活動中のアクタさんと合作することになりました!!
近日ここにアップする予定です。
読んでいただけると幸いです(*^^*)

長文、駄文、失礼しましたm(_ _)m