オスなら誰しも、「強くなりたい」と思ったことがあるはずだ。


女性の「美しくなりたい」と同じで、理屈なしで本能的なものだと思う。


やがて誰もが年齢を重ね、追い求めるものは外見的なものだけでなく内面的なものだと気付く。


オスは、精神的な強さを身につけていく。


たが肉体的な強さにも、オスならいつでも憧れがある。


今日は素敵なオスの話。

(戦いに挑む直前のオスの背中)



トムと2人の子は、空手道場へ通っている。




代表指導員の小原先生は、ひばり整骨院でトムの元で昔、働いてくれていた。

(若い)


仕事ではトムは小原さんの師だが、空手ではトムの師は小原先生なのだ。


今は小原さんは独立し、訪問マッサージの仕事をしながら空手の指導員をしている。




そんな小原さんが今日、空手の試合に出場した。

10代や20代の一流選手はじめ、海外からも屈強な選手が出場する大きな大会だ。




防具なし、素手素足の体重無差別の戦いだ。

190㎝以上、130㎏以上の選手も出場している。

顔面への突きは禁止だが、強烈な蹴りは飛んでくる(膝蹴りも)。


下手すると、命にも関わるのだ。


出場するだけでも恐怖だ。


小原さんは強いが、40代で170㎝無くバリバリの軽量級だ。


しかし、小原さんは戦い抜いた。


負けてしまったが、自分より10㎝以上大きなデンマークチャンピオン(バリバリの若者)相手に延長、再延長まで戦い抜いた。

(試合後は、自力で歩けないほどのダメージ)


小原さんは昔、決断に時間をかける慎重な人だった。

トムが上司だった頃、伝えたことがある。

「何かをやるぞと決断すれば、あとから結果もついてくる。恐れず、迷ったらやろう!」

そんな、おこがましいことを言ったことを覚えている。



小原さんは今日、厳しい戦いに挑んだ。


出場するぞと決断したことも、今日戦い抜いたことも、カッコイイ。


小原さんは負けてしまって落ち込んでいたが、応援していた誰もがカッコイイと思っていた。

(青Tシャツ応援団)


トムも皆も、感動した。

静岡まで応援に行って、良かった。

(試合後小原さんのアイシングに群がる青T軍団)


いくつになっても、戦うオスはカッコイイ!