ミューステシネマ -36ページ目

ミューステシネマ

好きな映画、音楽、演劇、本について記録しています。


時間のある時の、暇つぶしとして見て頂ければ幸いです。

ぼうっとしながら、武道館の真ん中で歌う椎名林檎さんを見ていた。



TVの中で、着物を着て、短い髪で、グルグル歩きまわりながら、ポルターガイストを歌っていた。



静かで優しいピアノの伴奏と、林檎さんの声だけで、情景が浮かぶ。



なぜだかこの歌、イメージは春。



桜の刺繍が入ったブックカバーがお気に入りで、本を読むのが楽しくても、



桜入りのご飯を見つけて、炊いてみても、



本物の春には及ばない。



何年か前の、ある風が強い日、



安全のためにノロノロ走っている電車の窓の外、普段は見る間もなく通り過ぎる桜が一面に広がって、スローモーションのように見ることが出来た。



私たち乗客は、みんな桜に見惚れてしまっていた。それぞれの予定や、時間を忘れて。



あれが、本当の春だ。


春を待つのに、理由なんてない。



ただ素晴らしい、春のような柔らかな歌が、頭に響いただけ。



雪国の雪が溶ける頃、旅に出るとさっき決めた。
今日から、夏目漱石さんに挑戦。



「我輩は猫である」


今日から明るく!元気に読もうと思います(*^o^*)



夏目漱石さんは実際に猫を飼っていたらしく、そのエピソードが微笑ましかったです。



猫って、なんであんなに可愛いんですかねぇ(o^∀^o)



気まぐれで天の邪鬼なところが、キュートですよねぇ…。



小梅ちゃんへの想いは募るばかり…。
今日、やっと読み終わった。



重松清著



「カシオペアの丘で」上・下



かつて、共に星空を見上げた4人の幼なじみ達。



トシ、ミッチョ、シュン、ユウちゃん。


悲しい過去の出来事を背負って、いつからか4人の心は離ればなれになった。



39歳になったシュンー俊介は、自分の身体が癌に冒されていると宣告された。



妻や、息子は、そして自分はどうなってしまうのか?



俊介は、二度と帰らないと決めていた故郷・北都に暮らすかつての幼なじみに宛てて、メールを送った…。




許す、許さない。



生きる、死ぬ。



そういうのが根底にあって、



答えの分からない、理由が分からない理不尽な運命が、そこに描かれている。



でも、誰も、ちっとも不幸じゃない。



シュンだって、ミッチョだって、トシだって、



笑っていた。
あなたに会えて、しあわせだったって。


それが、許すなんだと理解出来た。



メリーゴーラウンドが廻り続けるように、彼らの人生も廻り続け、



怒りも悲しみも、とっくに通り越してしまったのだ。



良かった。と、思った。シュンの為に。いや、それぞれの笑顔の為に。



とても素晴らしい物語…だなんて言いたくない。そんな事が言いたいのではなくて、



ただただ、読んでもらいたいです。



Wの形の星、カシオペア。また見たいなぁ。