独りでいることにはもう慣れた。とっくに飽きてはいるものの、慣れてしまっているので時間つぶしはなんとでもなる。だらだらとテレビを見ていればいいし、本や漫画を読んでもいいし、ゲームをやっていてもいい。驚くことに今ではこれらすべてが携帯でできてしまう。すごい世の中だ。

 

しかし技術が発達すると弊害もある。SNSが発達したことで現代人はプライベートがなくなったと言われる。TwitterやFacebookでは日々プライベートを切り売りし、どれだけ自分が充実した人生を送っているかをアピールしなければならない。今ではSNSは「いいね」をどれだけ集めることができるかを競争する場になっている。僕は留学していた頃やその後に頻繁にFacebookで友人と連絡を取っていたが、日本でFacebookが浸透してしまい、なぜか中学高校の友人まで自動的につながってしまうようになってからあまり更新をしなくなった。また、当時付き合っていた彼女との共通の友人が多く、2人で撮った写真も多くアップしていたこともあり、別れてしまってからはもう戻れない世界になってしまっている。

 

デジタルタトゥーともいわれるが、インターネットでは一度アップロードされてしまった情報を消去することはほとんど不可能である。まだ今のようにSNSが盛り上がる前の話だが、ファイル共有ソフトや2chなどで有名になってしまったある女性がいる。彼女の通名は「ケツ毛バーガー」だ。彼氏がファイル共有ソフトを利用してしまい、PCに保存していたハメ撮り写真がアップロードされてしまい、すぐに世界中に拡散された。当時は我々のような一部のPCオタクの間で拡散されただけではあるが、それでも拡散の勢いは止まらなかった。彼女がそれ以降どうなったかは知る由もないが、まっとうな人生を送ることは難しいだろう。もしこれが今起こったとしたら、中学生から携帯電話を持ちSNSが日常化されている今起こったとしたら、恐怖すら感じる。

 

興味があれば「ケツ毛バーガー事件」と検索してみて欲しい。

 

SNSにはすべてが残ってしまっている。これが今の世の中を生きづらくしていることに間違いはない。30歳毒男の僕も後戻りはできない。自分の写真を消しても、タグ付けされた写真を1枚1枚消すことはできない。1度アップロードしてしまった写真は永遠にSNSに残る。

 

もし今、後先考えずに自分のプライベートのすべてをSNSで公開している人がいれば、後世にまで残っても問題ないかどうかフィルターを掛けたうえで利用されることを祈る。