いつどんなことがあるかわからない。

この言葉は幼い頃はもちろん、自分の身に起きるまで理解できなかった。

そんな事を思っているときに、僕は病気が判明した。

腎臓病だ。

小学3年生の頃だ。
高熱で倒れて、緊急入院した。
何もわからなかった。

ただ母と医者の話をわからず聞いていた。

手術が決まった。

当時は小学3年生だ。
怖くて泣いた。

手術の日が近くに連れて、怖さで頭がいっぱいだった。

手術が終わり、目が覚めたときは全身、様々なチューブが体中に付いていた。

その時の感情は覚えていない。
ただ呆然としていたと思う。

それから月日が経ち、高校2年生の冬のこと。

腎臓の調子が悪くなった。

腎移植をすることになった。

この頃は高校生だ。

泣くことはなかったが、不安と恐怖があった。

病院までの足取りが重かった。

手術が終わって目が覚めると、やっぱり様々なチューブだらけだ。

3日間、寝返りも打つことができず、苦しかった事を覚えている。

二度としたくないと思っている。

普段の生活に戻るまで、傷口の痛さも我慢しながらリハビリをした。

今は22歳だ。
社会人の1人として働いている。
将来の夢は「自分の行動で人を喜ばせる事だ」

一生この病気とは付き合わないといけない。
免疫抑制剤と薬の服薬もある。
厳重な感染症対策の中、今日も頑張る