現在、バトルフィーバーJが配信中ですが、今週はそんなバトルフィーバーJの中でも一番の衝撃作である第33話「コサック 愛に死す」が配信されています。

 

何が衝撃作かと申しますと、このエピソードは初代バトルコサック=白石謙作が殉職してしまうのですが、そのエピソードが

 

強化服をクリーニングに出して殉職したヒーロー

 

と捉えられ、それが面白おかしく取り上げられているのです。

 

クリーニングに出したのにもちゃんとした理由があるのに、うっかりヒーローと捉えられているので、今回はそんな第33話を語ろうと思います。

 

話は謙作がある所に向かう所から始まります。

 

謙作は毎日の様に三村まゆみちゃんと言う少女に会っています。

 

まゆみの父親は有名は教授で、ドリルミサイルの開発に没頭しています。

中央にいるのは神誠と言う名の男性で、この男が後に重要な人物になるのです。

 

そんな三村教授をエゴスが襲い掛かります。エゴスの銃弾によって三村教授は殺され、まゆみは失意のどん底に落ちてしまいます。

 

失意のまゆみを元気付けようとお見舞いに行く謙作だが、まゆみに拒絶されてしまいます。

 

謙作がバトルコサックとしてエゴスと戦っている事を知っているまゆみは、謙作に対して

 

「血の匂いがするわ」

 

と言います。

 

その事にショックを受けた謙作は、何度手を洗うなどをして完全に血の匂いを消そうとします。

 

少しずつ元気になったまゆみを元気付けようと、外へ遊びに誘う謙作。

 

準備万端の謙作に対してバトルフィーバーのメンバーは茶化します。

 

出発する直前、ロボット九官鳥が「忘れ物」と言い出します。

謙作が「何をだよ?」と問いかけると、九官鳥は「武士の魂」と返答。更にバトルジャパン=伝正夫が「強化服だよ」と謙作に言います。

 

「ああ、アレね。クリーニングに出したわ」

 

謙作は血の匂いを完全に消す為に、強化服をクリーニングに出していたのです。

 

 

仲間が忠告するも「まぁ充分気を付けるわ」と言って出て行ってしまいます。

 

もしこのまま敵を遭遇してしまったら大変な事になる。メンバー達は必死に止めようとします。

 

まゆみを連れて外へ出かけた謙作。まゆみも楽しそうにしていました。

 

だが、そんな平穏な時間も長くは続きませんでした。

 

エゴスが突然襲い掛かり、まゆみを人質にします。

 

まゆみを人質にされ、手も足も出せない謙作。

 

しかも、強化服をクリーニングに出してしまっているので、謙作はバトルコサックに変身出来ない。

 

どうする、謙作!?

 

何とかまゆみだけでも助けたいと謙作は勇敢にエゴスに立ち向かいますが、エゴスの銃弾を浴びてしまいます。

 

銃弾を浴びて倒れる謙作。

 

謙作に止めを刺そうとする瞬間、数発の銃弾がエゴスに命中する。

 

銃弾を撃ったのは神誠だった。神誠は白石謙作の国防省時代の先輩で、国防省から三村教授殺しに関与した疑いを掛けられ、単独で身の潔白を証明しようとしていたのです。

 

絶体絶命の謙作。そんななか、ようやく強化服のクリーニングが終わり、強化服が謙作の元に戻ろうとします。

 

しかし、謙作の命はもう尽きようとしています。

 

謙作の元に仲間達が駆け付けます。

 

「かき氷食いてぇなぁ。体がカッカカッカして来るぜ!!

 

エゴスの奴、今度会ったら許さないからな」

 

と言い

 

息を引き取る謙作。泣き崩れる仲間達。

 

謙作の弔い合戦に向かう仲間達。すると、神誠は

 

「お前の仇は必ず討つ!!」

 

と、バトルコサックの強化服を持って行きます。

 

誠は単身でエゴスを襲撃。その後バトルフィーバー隊が駆け付けます。

 

4人になったバトルフィーバー隊を嘲笑するエゴス。

 

すると・・・

 

「待て!!」と掛け声と共に現れたのはバトルコサックの強化服を身に纏った誠だった。

 

誠は強化服を身に纏い、2代目バトルコサックになったのです。

 

再び5人になったバトルフィーバー。

 

イーグル怪人は弟のイーグルロボを呼び、一気に決着を付けようとします。

 

しかし、バトルフィーバー隊はペンタフォースと電光剣でイーグル怪人とロボを倒します。

 

戦いは終わった。

 

しかし、もう謙作は戻って来ない。

 

5人は謙作に敬意を表し、敬礼をして物語は終わります。

 

 

このお話は命を懸けて純粋な一人の少女を守った一人の勇敢な男の物語であるのです。

 

 

それを某テレビ局が何をどう捉えたのか知りませんが、

 

「うっかり戦隊バトルフィーバー」

 

とテレビで紹介され、そのせいで白石謙作はうっかりヒーローと言われる様になってしまったのです。

 

 

近年ではゼンカイジャーで謙作の殉職シーンが再現され、その時も大きな話題となりましたが、私が今回言いたいのは

 

バトルコサックは決してうっかりヒーローではない

 

と言う事です。

 

クリーニングに出したのも、まゆみの純粋な気持ちを守りたいが故の行動だったので、白石謙作はそう言う意味では本物のヒーローだと思っています。

 

YouTubeのコメントを観ていると、あの西村和彦さんもバトルコサックに心を打たれたらしいと言う書き込みもありました。

 

 

ヒーローは常に人々の命や居場所、心なども守らなければいけません。

 

 

そんなヒーロー達の活躍にこれからも敬意を表したいと思います。

 

 

 

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