政府が追加経済対策として、発表した「エコポイント」制度。

多くのメディアで報道されていますので、ご存知の方も多いとは
思いますが、簡単に整理しておきます。

省エネ性能を示す「統一省エネラベル」で原則として、星が4つ以上
ついたエアコン、冷蔵庫、地上デジタル放送対応テレビを購入すると、
エアコンの能力、冷蔵庫の容量、テレビのサイズに応じて「ポイント」
が発行されます。

また、買い替えの場合には、古い家電をリサイクルに出した場合には、
リサイクルに対して「ポイント」が発行されます。

「ポイント」がどんな商品やサービスと交換できるのかは、まだ
発表されていませんが、次のようなものになるようです。

・省エネ・環境配慮に優れた商品
・全国で使える商品券・プリペイドカード
・地域振興に資するもの


省エネ性能の高い家電商品を普及させることで、電力消費を減らす
というエコロジーの効果と、景気を刺激するエコノミーの効果の
両方を狙った制度であるということです。



この制度に関してエコロジーの観点から見れば、不思議なことが多々
あります。


例えば、エアコンと冷蔵庫は、ここ数年での省エネ改善が非常に
進んでいますので、たとえ今ご利用の製品がまだ使えるものであっても
買い換えたほうが消費電力が下がる効果が、廃棄にかかる負荷を
超えることができるといわれています。

しかし、地デジ対応テレビは、アナログ対応のブラウン管テレビと
比べれば消費電力は増えます。

買い替えによるエコ効果は薄いと考えられます。


今ブラウン管のアナログテレビをお持ちの方は、いずれ地デジ対応に
買い換えなければならないが、ぎりぎりになるまで待って、もっと
性能が高く、値段がお手ごろになるのをお待ちだと思います。

おそらく省エネ性能も地デジ切り替えの時期のほうが高まっているはず
ですから、今あわてて買い換える必要がありません。

地デジテレビがエコポイントの対象になったのは、エコロジーの観点
ではなく、景気刺激の観点でしょう。


また、もう一つ不思議に感じるのが、ポイント数の設定方法です。


エコポイントでは、次のようにポイント数が設定されています。

◆エアコン

冷房能力エコポイント数(点)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
3.6kw以上 9000
2.8kw、2.5kw7000
2.2kw以下 6000

リサイクルを行う場合3000(追加)


◆冷蔵庫

容積エコポイント数(点)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
501リットル以上 10000
401-500リットル9000
251-400リットル6000
250リットル以下 3000

リサイクルを行う場合5000(追加)


◆地上デジタル放送対応テレビ

テレビサイズエコポイント数(点)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
46V以上 36000
42V、40V 23000
37V 17000
32V、26V 12000
26V未満 7000

リサイクルを行う場合3000(追加)


http://www.env.go.jp/policy/ep_kaden/index.html


「エコポイント」と名づけるからには、より省エネ対応の機器を
購入したときにポイント数が多いほうがいいのですが、より大型の
家電製品を買ったほうがポイント付与数が大きくなっています。

また、テレビへのポイント付与数がエアコンや冷蔵庫と比べて
多く、「エアコンや冷蔵庫より地デジテレビを普及させたい」と
いうようにしか見えません。


さらに、地デジテレビでは、サイズごとでも大きなポイント差が
設けられています。

例えば29インチのブラウン管テレビをお持ちの方が、同じ程度の
画面サイズの薄型テレビを購入しようとすると、薄型テレビでは
37インチ相当となります。

同サイズの薄型液晶テレビに買い換えるなら、一般的に消費電力は
小さくなりエコになります。


ところが、37インチでのエコポイント数は1万7千円、一方一つ
大きな40インチになると2万3千円ももらえ、6千円違ってきます。


ポイントももらえるし、一つ大きなサイズにしたくなるのが、
私たちの心情ではないでしょうか?


ところが、大きなサイズにすれば消費電力は増えてしまいます。


「エコポイント」で省エネ家電を購入しても、家庭の消費電力は
増えてしまいかねません。

http://ecokentei.green-nippon.com/


市民風車とは、市民が共同で出資した資金を元に風車を建てることをいいます。

今までに北日本を中心に9基が稼動し、新たに建設中のものが北海道や石川にあり
ます。

市民といっても全国枠というものがあるものもあり、誰でも出資することができま
す。

おおよそ1口10万円から50万円の応募が多いようです。

期限は10年間なので、出資したお金をいつでも引き出せるというわけにはいきま
せんが、数%程度の利回配当も得られます。

自分の資産を社会に貢献したり、世直し目的で使いたい人だけでなく、お金を増や
したいという考えであっても、市民風車という選択は十分魅力的です。

実際に、過去の資金調達はすべて早期に完了しています。


知る人ぞ知る投資なのかもしれません。



市民風車は、株式会社自然エネルギー市民ファンドが各地の市民ファンドの計
画・開発支援や出資の募集、資金管理を行っています。
http://www.greenfund.jp/index.html


一つ市民風車の魅力を感じる点は、「風車に名を刻む」というユニークなサービス
です。

風車のプレートに名前が刻まれますから、大変名誉に感じます。


何より、寄付ではなく、投資しているだけなのに、その行為に存分に報いようとす
る姿勢が伝わってきませんか?

どこの銀行が預金者のすべてに「感謝の気持ち」を伝えてくれるでしょうか?


出資者の中にはご自分の名前ではなく、お子様などの愛する方の名前を刻まれる方
もいるようです。

家族で一緒に風車のあるところまで旅行して

「これが君の風車だよ」と話を咲かせたり、

風車のある市民の方と

「あれ、私も出させてもらったんですよ」

などとお話しながら、つながりを紡いでいくこともできます。


実に、誇りに思えるお金の使い方だと思います。http://www.oasis-water.net/





26型液晶TV(消費電力120W)を1日4時間使うと、消費電力量は

 120W×4時間=480Wh

門灯(消費電力40W)を1日12時間使うと、消費電力量は

 40W×12時間=480Wh

どちらも消費電力量は同じで、CO2排出量は約195gとなります。


門灯や玄関灯などはあまり気づかないところで、かなりの電力を消費し、CO2を出し
ているのです。


CO2を減らそうと思ったら、目の前にあるものにはすぐ気づけますが
目の届かないところにも「電気泥棒」は潜んでいます。



http://ecokentei.green-nippon.com/


南米チリでは「霧を飲む人」がいるそうです。

チリの高地では降水量が少なく、水道も引けない地域があります。

そこでカナダとチリの合同団体 FogQuest が霧を集めて、集水するという方法を
とっています。

http://www.fogquest.org/

夜中に大きな特殊ネットを張っておくと、霧がネットにぶつかって水滴になり、水
滴がネットを伝って、下にある取水器に溜まる。

という仕組みです。


『仙人は霞(かすみ)を食べて生きる』といいますが、チリの高地に住む人も仙人
のような生活です。


ご存知でしょうが、世界には水に困っている人が多くいることをあらためて思い出
してください。

http://www.oasis-water.net/





一昔前か二昔前の日本であれば、日々の生活と食料の生産は近い関係に
ありました。


 【生活-生産者-自然】

 【生活-店-生産者-自然】


くらいの関係でした。

食事を食べるときに生産者の顔が見えるくらいの関係です。



ところが、物流が高度化し、サービス業が増え、経済力が高まり、
食料の輸入率が増えてくると、この関係はどんどん離れてしまい、


 【生活-店(接客)-店(調理)-流通-商社-加工業-生産者-自然】


くらいにまで遠くなってしまいました。


昔であれば、わざわざ教えなくても、「いただきます」といえば、
食料を育んだ自然や農業や畜産業の方、そして食事を作ってくれる親に
感謝するということが、肌身で感じられたのでしょう。


ところが、現代では、食料がどうやって、誰に作られているのか
どうやって運ばれて、どうやって調理されて目の前の食事ができて
いるのか、まるきりわかりません。


「いだだきます」で怒る親は、社会の変化と教育の遅れによって
生み出されたのではないでしょうか。


http://ecokentei.green-nippon.com/


 日本は世界有数の地熱資源国です。

 潜在する地熱の資源量は電力換算すると2,000万キロワットと
 なり、全発電量の10%、現在導入されている太陽光発電の約14
 倍です。

 しかも地熱は石油や石炭、LNGなどと大きく異なり、無尽蔵です。

 さらにCO2排出量も非常に少なく、クリーンエネルギーです。

 世界では、インドネシア、アメリカ、そして日本の三国だけが
 2000万キロワット以上の資源を持ち、4位のフィリピンでは
 1000万キロワットにもいたりません。

  1位 インドネシア   2779万キロワット
  2位 アメリカ     2300万キロワット
  3位 日本       2054万キロワット
  4位 フィリピン     600万キロワット
  5位 メキシコ      600万キロワット
  6位 アイスランド    580万キロワット
  7位 ニュージーランド  365万キロワット
  8位 イタリア      327万キロワット

           (出典:産業技術総合研究所レポート)

 この地熱資源の偏り具合は、石油の比ではありません。


 ところが、地熱発電の導入量で世界を見渡すと、次のように
 なっています。一番右の割合は潜在資源に対する導入量です。

  1位 アメリカ   254万キロワット( 9%)
  2位 フィリピン  193万キロワット(32%)
  3位 メキシコ    95万キロワット(16%)
  4位 インドネシア  80万キロワット( 3%)
  5位 イタリア    79万キロワット(24%)
  6位 日本      54万キロワット( 3%)

           (出典:NEDOレポート)


 フィリピンは上手に地熱資源を利用しようと努力されていること
 がよくわかります。

 フィリピンでは総発電量の約20%が地熱発電だそうです。

 ちなみに、日本はわずか、0.2%でしかありません。
 フィリピンの100分の一の導入率です。


 導入量の異常に少ないのは、インドネシアと日本です。

 インドネシアには地熱に頼らずとも、石油や天然ガスなど他にも
 豊富な資源があります。


 しかし、日本は・・・・???


 自前の資源を使わずに、地球の反対側から資源を取り入れる
 ことにばかり固執しているようにしか見えません。


 アメリカは何気にしたたかです。

 エネルギー資源に対する戦略が明確に見えてきます。



 日本で地熱発電開発が進まないのは、温泉が普及しているために、
 地元の反発が大きいためだそうです。

 ところが、地熱発電の井戸は温泉の井戸よりはるかに深く、
 地熱発電を行ったところで、お湯が枯れるようなことはまったく
 ないそうです。

 多くは感情論。そして国や自治体のエネルギー戦略の欠如という
 ことでしょう。


 国は地熱開発にこの10年間資金を投下してこなかったといいます。

 日本は世界を代表する省エネ国家だといいますが、この数十年で
 地熱技術国家にもなれたはずなのです。


 先日、日本の太陽光発電の導入量が、世界3位に後退したという
 ニュースが報じられました。

 2005年にドイツに抜かれ、とうとうスペインにも抜かれたという
 のです。


 これも政府が太陽光発電の助成を打ち切ったことが影響しています。

 ドイツやスペインは大規模な太陽光発電への助成を行い、
 あっという間に導入量を増やしました。

 特にスペインの導入の早さが驚きです。

 わずか1年で170万キロワットの太陽光発電設備を導入したの
 です。

 スペインの合計発電容量が230万キロワットですから、
 わずか1年で、4倍に増やしたことになります。



 国や政府、自治体、民間、そして国民が意思を一つにすれば、
 スペインのようなことが可能なのです。


 世界有数の資源を持つ日本は、スペインやフィリピンに大きく
 見習うべきではないでしょうか?http://www.oasis-water.net/