ヨジジュクガーです。
2015年もまた、珠玉の四字熟語を紹介したいと思います。
【今日の四字熟語】
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
意味: 復讐のためにあらゆる苦労や悲しみに耐え忍ぶこと。成功を期待して苦労に耐えること。
「臥薪」とは、堅くて痛い薪の上に寝ることを意味します。
そして、「嘗胆」とは、苦い胆を嘗(な)めることを意味します。
あえてそうすることで、悔しい気持ちを忘れないようにしたのです。
出典は、歴史書「史記十八史略」です。
紀元前496年、呉王闔閭(コウリョ)は越王勾踐(コウセン)に敗れ、戦いの傷がもとで亡くなります。
闔閭の子「夫差(ふさ)」は復讐を志します。
夫差は、薪の上に寝て、出入りする家来に「越人がお前の父を殺したのを忘れたのか」と言わせ、気持ちを維持しました。
そして、紀元前494年、呉王夫差は越王勾踐を会稽山に破ります。
越王句践は国に帰ると、胆を嘗(な)めては「汝、会稽の恥を忘れたのか」と問いかけ、苦難の末に夫差を打ち破ったのでした。
人の気持ちは時間とともに風化します。
散々後悔したはずの過ちを繰り返してしまうのもそれが理由です。
当時の気持ちを忘れないために、「臥薪嘗胆」はよいアイデアかもしれません。
しかし、薪の上で寝ているだけでは、そのうち慣れて「痛気持ちいい」と思うようになるかもしれません。
また、胆を嘗めているだけでも、そのうち慣れて「この苦さがいいんだよな」と思うようになるかもしれません。
そうなのです、人は慣れてしまうのです!
だからこそ、「越人がお前の父を殺したのを忘れたのか」や「汝、会稽の恥を忘れたのか」という問いかけが必要なのです。
それがなければ、薪や胆の意外な素晴らしさを知ったことに満足して終わっていたことでしょう。
「一年の計は元旦にあり」と言います。
決意したはずなのに忘れていた目標はありませんか?
もう一度決意し直すときなのです!
まあ、もうすぐ2月ですけど・・・。