前回の記事の続きです。


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今回は、泡2、白1、赤5でした。

特にイタリア料理でとは言わなかったのですけど、(私が色んなワインが飲みたかったからもある)

本当にどれも美味しかったー。幸せです。








シャンパーニュ
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 ルイロデレールのBRUTです。

 最近ドサージュ0が流行っているらしいです。知らなかった…。

 ドサージュ0というのは補糖なしのキリッと辛口。ちなみにこちらはBRUTなので15g以内。

 シャンパーニュは補糖(ドサージュ)の量も細かく規定があります。これも覚えるんですよ~…。

 柑橘(それもレモンとか)の感じがふんだんに感じられる。

 泡はBRUTがちょうど真ん中位の辛さ(普通の辛口)で、私はこれくらいが好きですが
 
 ほぇ~そうかぁドサージュ0が流行っているのかぁと、早くも勉強になりました。

 シャンパーニュなのでもちろんフランスのシャンパーニュ地方で作られたものです。

 ルイロデレールさすがにウマイ…。繊細で上品。
 




フランチャコルタ
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 フランチャコルタというのはイタリアはロンバルディア地方(北の方ミラノとかある地方)の

 フランチャコルタで作られる瓶内二次発酵(シャンパーニュと同じ製法)製法の

 スパークリングワインです。

 瓶内二次発酵(メトードクラシコ、クラシック製法)というのは瓶の中で発酵させる製法で、

 イタリアだとどちらかというとシャルマ方式(タンクで発酵させてから瓶詰する)が多いのですが

 フランチャコルタではその様に作られます。フランチャコルタは超有名です。

 フランチャコルタと名乗るには、製法、ブドウ品種など決まった規定が勿論あります。

 シャンパーニュにも劣らない素晴らしいスパークリングワインが作られるというわけです。



 このワインも香りが繊細で、複雑で素晴らしかったです。

 ただシャンパーニュ至上主義的な書き方をどうしてもしてしまいますが、

 美味しいシャンパーニュ以外のスパークリングワインだってたくさんあります。



 何が一番大事かってやっぱり料理とのマリアージュやシチュエーションだと思いますね~。

 何が言いたいかというと、その時々によってシャンパーニュが美味しいと感じられる時もあれば

 値段は安いかもしれないけど、シャンパーニュ以外のスパークリングワインだって

 侮れないということです。



 
 ただ製法はどうしてもシャンパーニュの方が手間と時間がかかりますので

(1本1本動瓶・ルミアージュという作業をする)値段は高騰します。

 たとえばこういう作業をしていて、製法も同じで、ブドウ品種も同じだとしても

 シャンパーニュ地方で作られていなければそれはもちろんシャンパーニュと名乗れないのです。

 世知辛い世の中です。笑
 
 現代は機械化されているところも勿論多いですが、今も手作業でやっているところもあります。

 ルミアージュは何をしているかというと、ああやって瓶を回して澱を下に下に貯めていっています。

 最後に凍らせて内部圧力をかけて澱を取り除くのです。
 
 


ヤラバレー サヴァニャン オーストラリア
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 これスーパーコアワインというか、品種聞いたら絶対国当てらない…。無知なだけかも。

 こういうの持ってきていただけるので嬉しいです、このメンバー。

 サヴァニャンというのはよくフランスのジュラ地方で飲まれるヴァンジョーヌという

 ワインに使われるブドウ品種です。



 私はヴァンジョーヌは飲んだことがないのですが、飲んだことがある人に聞くと皆

 「うーんちょっと…」と言う感想が多い藁ワインです。

 とても独特なんですね。



 製法も独特でまずブドウを藁で日陰干ししてから作り、

 しかも熟成期間中もウィヤージュ(補充作業)せず産膜酵母であるフロールをはらせて熟成させます。

 なんとなく想像でシェリーっぽいのかなぁと思うけど、

 みんなが『うーん、ちょっと…』というくらいなのでもっとパンチが効いているのでしょう。

 ただ作り方もとても神経を使うワインですので高級ワインです。


 あ、今のはヴァンジョーヌの説明でサヴァニャン(品種)の説明ではありません。

 サヴァニャンだからこういう風に作らなきゃいけないというわけではなく、

 サヴァニャンを使ったオーストラリアのヤラバレーのワインです。

 しかし、もしもシャルドネとかソーヴィニヨンブランとかしか普段飲まないと

 不思議な感じがするかもしれません。



 私はなんとなく

 ロワール(フランスの地方)のミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュールリー

 っぽいなぁと思いました。

 シュールリーというのが澱とともに熟成させるので酸が少しまろやかになって

 香りもそういう香り(酵母っぽい?)がします。

 ミュスカデというのは品種でもあり、このロワールの地方名でもあるのです。



 あと甲州のシュールリーも飲んだことがあります。

 甲州って結構ニュートラルな品種なんですけど
 
 シュールリーだとやはり味や風味が乗る感じはあります。






小布施のバルベーラ、サンジョベーゼ
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 これも珍しいワイン。飲んでみて日本のワインとは思いませんでした。

 私はとても日本のワインを応援していますが、

 やはり世界と比べてしまうと値段も味ももう一つ!というところも正直あります。

 …超偉そうで本当に申し訳ないです。でも一生懸命作っている醸造家の方はたくさんいます。

 びっくりする位美味しいワインもたくさんあります!!!そういう醸造家さんにもお会いしました。


 で、それがこちらのワインだと思います。

 本当に最初日本とは全く分かりませんでした。

 まず品種がイタリアでよく作られるブドウ品種なのですが、

 日本で代表的な品種だとまず山梨のマスカットベーリーA、甲州があります。

 そして長野のメルローとか、北海道ミュラートゥルガウ、

 他にもナイアガラとか、まぁシャルドネもありますし、

 山梨でスペイン品種のテプラニーリョを作っているところも知っています。



 が、バルベーラとサンジョベーゼと来たか!と思って。

 イタリアでもバルベーラとサンジョベーゼはアッサンブラージュ(混醸)あまりしないと

 思うんですよね。

 でも、美味しい。世界に引けを取らない!

 
 そしてこのかっこいいエチケット!!


 受験の時って旧世界(フランス、イタリア、ドイツ、スペイン)から勉強に入るんですけど、

 その中でずっと勉強していると、なんとなくどうしてもフランスを基準に考えて、
 
 ほうほうフランス…シャンパーニュ寒い地方だなぁ、この品種だな、

 ドイツだともっと寒いからこういう品種だなぁ、

 イタリアは結構あったかいな、土着品種が多いからな、
 
 スペインもあったかいよなぁとかそんな感じで、フランス基準の先入観で考えてしまうけど、

 緯度を考えると日本なんて旧世界よりどう考えても暖かいというかスペインとイタリアと同じ

 緯度位に山梨があるのでイタリアやスペインの品種が合わないわけはないんですよね。

 ただ水はけの問題というか湿度とかありますが、日本はやっぱヨーロッパに比べると暑い!

 なんか蒸し暑いです!


 そう、一番よくない先入観というのがワインの勉強では私の足枷となっていたのでした。。




ブルネッロ ディ モンタルチーノ
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 こちらはイタリア トスカーナ地方のDOCGです。フィレンツェとかある地方です。

 バローロ、バルバレスコとともにイタリア三大Bといわれる高級ワインです。

 バローロ、バルバレスコよりもしかたしたら若干知名度は低いかもしれませんが、

 贈答品と言われるワインでその二つよりもなんとなく高貴なイメージ・笑。

 ブルネッロはサンジョベーゼの亜種でサンジョベーゼというのはトスカーナと言えばこの品種!

 と言われるくらいDOPでもほとんどに使われている品種です。

 こちらも酸と果実のバランスがとてもいい。複雑だけどまろやかで美味しいワインでした。

 なんとなくサンジョベーゼって濃くてタンニンがあるイメージがあったんですけど
 
 良いサンジョベーゼって本当に酸とバランスが良くて、恥ずかしながらピノともよく間違える…。

 知れば知るほど間違うようになってしまった。





サンテミリオン プピーユ カスティヨン メルロー
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 フランスはボルドー右岸です。

 私はこの7種のワインの中で一番美味しいと思いました。

 ぎゅっとブルーベリーや黒系果実の濃縮した感じ。

 濃い感じはあるけどさらっと飲めてとても美味しい!!

 私はメルローは受験の頃はあまり好きじゃなかったんですけど、これ美味しかったです。

 なんかメルローってきのこっぽいんだよね、地方によるけど。

 こちらはメルロー100パーセントです。

 ボルドーも勉強しなきゃ。。。本当に。

 


ボーヌロマネ プルミエクリュ
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 大好きなピノピノです!(ピノノワール)

 でもちょっと順番間違えたかな?プピーユの前に飲んだほうが良いのか、どうなのか。

 酸と果実のバランスがやっぱすごいよね、ピノはさ。

 ただ、ここら辺はもう酔っぱらってきてだんだん曖昧に。。

 


バローロ
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 そして私が持ってきたバローロ

 バローロはネッビオーロという長熟の品種を使うのですが、

 これがタンニンがキツくて受験時代はこれアカンやつや!って感じでした。

 バローロは超高級ワインで、熟成させた美味しいヤツ(高いヤツ)は飲んだことがなかったので、

 そりゃ飲み頃じゃない若いネッビオーロはタンニンすごいです。

 ガツンジュワーって渋い感じが口の中に広がるのです。


 ただ、このバローロ セッラルンガ ダルバ フォンタナフレッダはすいすいのめるバローロって

 以前働いていたところの店長に薦められて飲んでみたら確かにすいすい美味しく飲めました。

 が、多分ネッビオーロのイメージで飲むとちょっと違うんじゃないかなぁとも思いました。

 これはこれで美味しかったですけどね。





今回は8人で7本なので、全然気持ち悪くもならなかったし、いい感じで終わりました。

と思って今確認したら8人で8本でした…。1本だけほんのちょっと残ってましたけど。

いやーやっぱ飲むね、このメンバー。

いつも1人1本以上持ってきていたのでそりゃ気持ち悪くなるわ…。






しかし本当に全部美味しかったです。ありがとうございました。

なんか最近シャンパーニュも飲む機会が増えて嬉しい!

シャンパーニュよくわかんなかったからね…。ほとんど飲んだことがなかった。受験でも出ないし。

マリネした魚とかはやっぱ泡がうまいです。











それにしてもわかりやすく簡潔に簡単に説明するのって難しいですな。

自分で後から読んでも長くて分かりづらい…。

もっとワインを手軽に広く楽しくお伝えできるように頑張ります。


日常の食卓に家族でワインを!

お酒は20歳になってから!笑