小中高校生が書道の腕を競う「読売書き初めコンクール」の今年度の入賞作品が決まりました。 応募総数は計1684点で、 小学生737点、 中学生356点、 高校生591点でした。 書家の新井光風さんによる審査の結果、 特選4点、 入選12点、佳作60点が選ばれました。 入賞者と作品を紹介します。 特選と入選の作品計16点は、 東京 大手町の読売新聞東京本社3階 「よみうりギャラリー」で展示されています。 28日まで。日曜休み。 (敬称略、都道府県は学校所在地)



今年も小・中・高校生のみなさんの努力の結晶というべき作品と対面することが出来て嬉しく思います。
文字は文化の根源であり、文字を書くことの大切さと共に伝統文化を尊重し、書写・書道に励むみなさんの豊かな美しい心に敬意を表します。
小学生の作品は、紙面いっぱいに元気があふれ、生き生きしていて素晴らしい。中学生の作品は、筆遣い、文字の形や配字、名前の入れ方、全体の構成など作品を美しく書く上での気配りが感じられ、流石です。高校生の作品は、臨書作品についての理解と解釈が進み、創作と共にレベルの向上が顕著です。表現力がより豊かになってきた感があります。
特選の片岡望愛さんの作品は、王鐸(中国・明末清初の書家)作品の臨。原本に似せた所がないのに、王鐸書法の特色が滲み出ていてなんとも見事。おそらく作者の王鐸を広く学んでいて、習得したその書法の特色をこの作品の基盤にして制作したのだと思う。 底力があり、心と感性が光る作品です。斎藤美空さんの作品は、のびのびした動きのある線で躍動感にあふれています。一点一画への集中力も素晴らしい。岡心咲さんの作品は、四字のまとまりが美しく、心がこもっていて落ちつきがあります。線が豊かで明るく、生き生きしていて気持ちがいい。三浦慎之介さんの作品は、線に重みがあり、力強く堂々としていて立派です。
気持ちが大きく、紙面いっぱいに元気があふれています。
最後に、わずかな差で入賞しなかった作品が少なくなかったことを付記しておきます。