12月1日 とうとう師走
逢いたい人のもとへ という嬉しい 走り もありますが
何かと、やはり12月は 気ぜわしくなります・・・
そんな中、世間の気ぜわしさを一掃し 世間との関わりを隔絶した生き方を選んだ人、
いわゆるホームレスの男性が
なぜか、山手線のある車両の3人がけのところを独り占めして
まるで、一日そこで過ごしているかのような空間を作っている光景を
初めて目の当たりにしました・・・・
左右異なる拾ったのであろうハイカットのイマドキの靴を履き
流行のレッグヲーマーならぬ買い物袋をカシャカシャと巻きつけ
電車内にはおおよそ不釣合いな何十にも重ねた不ぞろいの上着
人垣の向こう側だったのでそれ以上はあまり見えませんでしたが
周囲もまるで世間と隔絶している無言の威圧感にはじき出されるかのように
その3人がけの椅子の周囲は、ポッカリと空間ができ
おそらくものすごい異臭が漂っていたせいもあるかもしれませんが
誰も彼に近づく人はいませんでした・・・・・
たまたまみっちゃんはのどが痛くて、マスクしていたので
その異臭はよくわかりませんでしたが
もっとも近くにいて、この車両に駆け込み乗車をしてしまった人が
いかにも迷惑そうに、くさそうに、鼻を窄めるような動作と共に
本を読んではいるのですが
そのホームレスの彼が動くたびに目だけちらっちらっと気にしている様子がみてとれました。
たまたま通勤時間の超満員の時間帯ではなかったのですが
これが、あの、みっちゃんのダイナブックノートパソコンが
ぎゅうぎゅう詰めの満員電車で折れてしまった7時台の時間帯だったら
どうなるのかな~ それでもそこだけ、 ぽっかりと空間があるのだろうか・・・・・
悲しいほど遠巻きにされ あきらかに周囲から隔絶された空間が作られている光景を見ながら
その渦中の彼は、この冬をどう乗り越えていくのだろうか・・・・・と
人の垣根の合間からその異空間の存在に気がついたみっちゃんでした
山の手線に一日乗車していたら、たしかに寒さをしのげます。
だから、そもそもものすごい不可解な大荷物を持って改札をとおるときに
きっと、駅員も気がついて、みてみぬふりをしてあげているんだろうか~
それがよいことなのか、悪いことなのか、そういうことよりも
ただ、ただ、その師走と無縁を感じさせる
不思議な光景に 違和感を感じた時間と空間でした・・・
そのとき、ふっと、いつかみた
あの首都高速下のホームレスの人たちの光景が脳裏をよぎりました。
春の来ない冬はない・・・・・ そう信じています・・・・
みっちゃん