(^O^)/ 6月16日 水曜日 雨のち晴れ
今日はいかにも入梅らしいじっとり・・・・として蒸暑い雨・・・
こういう時期の東京都内の満員電車は、あまり好きな人はいないような気がします・・・
それでも、こういう天気だと、見知らぬ人とも会話が成り立ちやすいので
「雨、まだ降ってますかね・・・・」
「蒸暑いですね・・・」
なんて、患者さんとの会話のネタに困ることがありません。
ちょうど、今日も、これから診察が終わり、ご自宅に帰ろうとされている患者さんと
「あ~ちょうど雨、強くなってきましたね・・・・どうぞお気をつけて。。。」と会話をして、
副院長室にもどった時でした。
さっきまでの土砂降りの雨はどこにいったんだろう
オレンジ色の太陽が、雨に洗われた緑の木立から、おかえり、というように
温かい光で、出迎えてくれました
いつもわたしを迎えてくれる彼女は、身代わりとなり災いから身を守ってくれるだけでなく、
幸福をもたらしてくれるよと、重責なポストに就くわたしを
温かく見守ってくださる先生からのプレゼントです
随分彼女に、助けられてきたような気がします・・・・
オレンジ色の太陽がまぶしいほどに温かく照らしています。
もちろん、名前は、みっちゃん と名付けました
みっちゃんが、副院長室の入り口で、にっこり笑って迎えてくれるときには在室、
みっちゃんが、おしりを向けているときには、不在を表します
是非、このかわいいみっちゃんにも会いにきてくださいませ
さて、あまりにもキレイな夕日だったので、
本当は、今日は、別のことをお伝えしようかと思ったのですが、
また、長くなりそうです・・・・・( ̄_ ̄ i)
でも、どうしても昨日の続きで、ご紹介したい本があります。
母は幸せでした・・・
東京病院での幸せな大往生もありましたが、
これから紹介する本には、
2030年には約20万人の方が自宅で看取られる・・・・という
経済産業省が発表している今後の予想を考えるとき、
二人に一人は癌になり、そして、三人に一人は、癌で亡くなるこの世の中において
これから、我々医療者、そして、医療者だけではなく、
必ずいつかは死ぬ、死亡率100%(実は、これ下記にかいてあるのですが・・ハハハ)の人間において
このブログを見てくださっている方、皆さんが直面する避けて通れないことを・・・・・・
いや、わたしの拙い紹介より、とにかくご覧くださいませ。
http://www.chuko.co.jp/laclef/2010/06/150352.html
中村伸一 著
自宅で大往生「ええ人生やった」というために
大好きで大尊敬する先生のお一人です
もしかしたら、みなさんもテレビでお会いしたことがあるかもしれませんが
きっと、この温かくも鋭いメッセージを読まれたら
あなたも、会いに名田庄に行きたくなるかもしれません・・・
いや、名田庄に住みたくなるかも知れません。
でも、ダメなんです・・・。
名田庄にすべてのヒトが住むことは不可能で、それ自体、結局、またもとの木阿弥・・・
今、あなたの住んでいるあなたの大好きな、そこが 名田庄のように・・・
そう、それも、本当は、不可能です。
じゃ~いったい・・・・・
そうです、わたしも、あなたも、自分のこととして行動するしかないのです
すべては幸せに繋がっている・・・
でも、繋がる行動を起さなければ、何も繋がりません・・・・
ここで、わたしが これがどのような本で、何が書いてあって・・・・というよりも、
このお二人の感想をお読みください。
著者の表現 ; 「スルメみたいな本に仕上がっています」
下記、お二人とも、ジャーナリストの方です。
ご本人には掲載許可をいただきましたよ~
職業柄、いわゆる「在宅医療は素晴らしい」という本はいろいろ読んでいますが、
結局、泣かせるだけでおしまいの場合が多いですよね。
この本は、「泣かせる」と「考えさせる」のバランスが絶妙です。
名田庄という地域の課題解決なんですが、日本の医療全体を変えていく普遍性を持っています。
この感想を見てから読んだ、もう一人の感想・・・・・
読みました。
午前中に、立ち読みモードで読んでいた限りでは、ふーん、いい掴みだ、なるほどね、そのとおり、正論だね、
たしかにいうとおりだ、じょーずにまとまめて、締めもOK…という印象でした。
でも、会社にいるとあまりにも雑事が多いので、夕方、会社をさぼって
港区立図書館の読書室に行って、はじめから噛み直しました。
仕事柄、この手の本はbook offに売るほど見ているので、それらとどこが違うのか、
なぜ、彼は、泣いたのだろうかと、謎解きの手掛かりを探しつつ、読み進みました。
たしかに良く書けてはいるが…、と思いつつ、そろそろ終章に近くなったころ、
突然涙がでてきました。
不可解でした。“これしきの本”で、涙が出てくるとは。
この本には、説明できない何かがあります。
やさしく、読みやすく、軽く書き流しているようで、凝縮された真剣なパワーがわき出している本です。
こういう本って、書評を書くのが難しいです。
「読めばわかる」では書評にならないですからね。
しかたないので?、図書館の近くで牛丼を食べて、会社には戻らず、いまウチに帰ってきました。
ビールを飲んで、少し冷静になって考察してみます。
そして、その後の考察が送られてきました・・・。
しかし、その考察まで、ここで載せていると、ホントに、
なんやねん、この長ったらしいブログは と叱られそうですので
今日はここまで・・・・
どうぞ、薄くて、あっという間に読めちゃいますので、
百聞は一見にしかず・・・ 宝物です・・・
みっちゃん