今年の大学選手権 その2 明治無念編 | YELL Onlineβ

YELL Onlineβ

テスト版です

明治は初戦、神奈川大学と対戦。神奈川大はこれまでも六大学代表が苦しめられてきた相手。なかなか得点出来ずやきもきしますが、先発村田投手も得点を与えず、宗山選手のタイムリーなどで点を奪い、初戦突破。
しかし準々決勝の佛教大学戦、0対2から9回に追いつきますが、今大会、延長10回からタイブレークという規定。明治は10回表に1点も取れず、裏で守備のミスから点を奪われ敗れました。


もともと今年はどこが出てもダメだろうと思っていました。激戦ブロックに入っていましたし。
出来れば土曜日(準決勝)まで残って欲しかったですが。
他大なら初戦で散っていた可能性もあります。勿論勝ち進んだ可能性もありますが。

佛教大学は、3年前、明治が日本一になった時、決勝で戦った相手。

神大戦の試合後、第2試合のために席を移動する佛教大の控え部員に、近くで見ていた明治ファンのおじさま方が
「3年前、決勝でやったんだよ。広島の森下と。知ってる?」と何人もの佛大部員に聞いていました。
そうしたら全員が「知ってます」と答えていました。
「勝って明日またやろう!」と言っていました。
姉は「火をつけるようなこと言って……」と心配していましたが。

決勝を戦った相手って、なんとなく親近感を覚えるもの。特に勝った(優勝した)時は。
それで、その方々も、親しみを込めて言ったのだと思います。本当に「またやろう」と思ったのでしょう。

話しかけられた部員、たぶんほとんど3年生以下の、当時を直には知らない部員だったと思うのですが、それでも「そうですか」とかではなく、口々に「知ってます」と答えていたので、恐らく3年前明治に決勝で負けたことは、部全体で意識されていたのだと思います。
リベンジに燃えていた、とまでは思っていなかったのかもしれません。

田原監督の談話を聞いてもそうは言っていなかったですし。

ですが、明治に勝ってベスト4、は部員の中の共通認識だったのではないかと思います。

山本投手は素晴らしい投手でしたし、接戦になるとは思っていました。

試合に関して言えば、いくつもの「たられば」がありました。

蒔田投手の指に打球が当たるアクシデントがなければ。
佛教大の2点目、もっと素早くバックホームして防げていたら。
4、5番がチャンスで打てていたら。
タイブレーク、継続打順で当たっていた直井選手からだったので、バントでなく打たせていたら(少なくとも一度バントがファウルになった時点で変えていたら)。

タイブレークに慣れていなかったこと、表の攻撃だったことなども不運な点だったと言えるでしょう。

そして、10回表に1点も取れなかった時点で、1点取られたら終わり、なのだから、10回裏は村田投手で行くしかなかったと思うのですが。
結果的に2年生千葉投手が責任を負う形となりました。

蒔田&村田投手も3年生、上田選手も3年生。
来年、いや来季以降に、いい「宿題」が出来たと思います。

柳主将の時だって、春は初戦敗退。だからこそ秋の涙の日本一があったのですから。

いいところもたくさんありました。

アクシデントで急遽登板した1年生久野投手。フレッシュトーナメントの早大戦で好投していた投手ですが、リーグ戦でも未登板だったのによく投げました。
宗山選手の確実な守備、そしてチャンスを呼ぶ打撃。
前日死球を受けかなり痛そうでしたが出場を続け、9回にタイムリーを放った蓑尾選手。
土壇場で同点タイムリーを放った西山選手。
9回守備から出場し、盗塁を阻止した菅原捕手。

準々決勝敗退だからと言って、別のところが優勝すれば良かったとは思いません。
現状で明治がベストだったと思います。
10勝3敗2分けで優勝したチームですから、トーナメントに向いていなかったのかもしれませんが。

秋は他の5校も黙っていないと思いますが、より強くなった明治を秋に見せてもらいたいです。