涙の第7週! 「歴史は繰り返す」そして「悔しさはパワーになる」 | YELL Onlineβ

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テスト版です

慶應義塾大学、優勝おめでとうございます。

今季ほど、「歴史は繰り返す」と、「悔しさはパワーになる」ということを感じたシーズンはなかったかも知れません。

「毎回得点があったシーズンは、慶應が優勝し、東大が連敗をストップさせる」
というジンクスは決定的になりました。
「30年ぶりの毎回得点  30年前は……?」をご参照下さい。

東大!
6年前(2015年)5月23日、法政戦で94連敗でストップさせた東大が、今年も5月23日に64連敗でストップしました!

昨年から勝てそうな試合はいくつかありましたが、法政の弱点をついた見事な試合運び、見事な零封勝利でした!
野球部・応援部の学生の皆さんにとっては初めての勝利。
そして、リーダー台ではなく、外野スタンドでの「勝利の拍手」は史上初、でしょう。

本当に嬉しかったし感動しました。
もっと勝ってもおかしくないチームではありますが、やはり見えない壁に苦しめられていた気がしていて。
それを破れたことは本当に大きかった。

余談ながら、この試合で法政の山下輝投手がピッチャーゴロを一塁へ悪送球するシーンがありましたが、
前回の投手主将だった1992年の小田弘昭投手(福岡大大濠出身)が、春の第7週、優勝をかけた明治との対戦で、一塁へ悪送球したシーンを思い出しました。
(あの時は確かバント処理で、点に絡む失策でしたが)
小田投手も山下投手と同じ左腕でした。やはり歴史は繰り返す?

そして、第2試合。

今年の立教はワクワクする試合を展開していたし、今一番優勝から遠ざかっていたのは立教、ということもあって、優勝の可能性を残して欲しいと思い、応援していました。
慶應が優勝するにしても、早稲田に勝って優勝を決めるところを見たかったし。

ですが敗れて優勝が消滅、慶應の優勝が決まりました。
敗因はわかりやすかった気がします。

試合後、立教ナインが無人の応援スタンドに向かって挨拶をし、そして先週の慶應同様「行け立教健児」を演奏した明大応援団に対してもお辞儀をした姿に感動しました。

やっぱり六大学野球はいいなあ、と涙腺のゆるむ第7週でした。

そして明治は陶山選手と山田陸選手が打率同率でトップに立ちました。
2012年春にも、小室選手と髙山選手が同率で並び、明治から二人の首位打者? というところ、第8週で慶應の阿加多(兄)選手が大当たりをし、逆転首位打者に輝いた、ということがありました。
歴史は繰り返す? でも今回は明治の二人の打率が.500なので、上回るのはまず無理そうですが。


AbemaTVで解説した広澤克実さん(土曜)と大引啓次さん(日曜)の、「首位打者狙い」の選手の使い方についての見解がそれぞれ違って、興味深かったです。

 

そして。
悔しさはパワーになる。

今年の慶應はまさしくそうでしょう。
昨年、春秋ともあと少しというところで優勝を逃しました。
そして、あの蛭間選手のホームランを見送った正木選手が、立教戦で勝ち越しスリーランを放ちました。

東大も、これまで幾度も「あと少し」から勝利を逃す悔しい思いをしてきて、そして掴んだ勝利。
だからこそ、勝った選手達に涙があったのでしょう。

振り返ってみると、立教は小室投手が活躍して早慶戦の結果いかんでは優勝の可能性があった2011年春、そして澤田圭投手が入学後、何度となく優勝争いを演じ、そして涙を飲んできました。
その悔し涙があって2017年の優勝があったと思うのです。
なので立教は、今季の悔しさがパワーになるでしょうね。

法政も敗戦でシーズンを終えたわけなので、秋は怖いかもしれません。


6、7週のゲームについてはまた改めて書きたいと思います(宣言破りの第4号を出すかは末定……)。