早慶決戦の風 (個人的見解です) | YELL Onlineβ

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早稲田大学、優勝おめでとうございます!


早慶2回戦、本当に、どちらが勝ってもいい、優勝して亜細亜に「やりましょう!」と言ってくれるチームのほうがいいなあ、くらいに、安らかな気持ちで観ていました。

いつもは、人気調査結果発表号を渡さなきゃ、と、閉会式のために来ている他大学の選手を探したりして慌ただしいのですが。
まあ、毎年優勝している慶應より、4年間優勝してない早稲田かなぁ、くらいに思っていました。
全大学順番で優勝するのが理想! と常々言って来ましたし。

結果、早稲田が劇的勝利をおさめました。素晴らしい優勝でしたね。

 

早稲田と慶應、ほぼ互角だったと思います。
慶應も毎度ながらいいチームで、控え部員を含めたチームワークの良さは端から見ていてもわかります。

勝敗を分けたのは何だったのか。

最後の継投についてはいろいろな意見がありました。

それまでのピッチャーのつぎ込み方を見たら、8回で木澤を降ろして、9回頭から生井、あるいはブルペンで投げていた嶋田翔のまさかの登板? ともちょっと思いました。
8回裏に早川が出たこともあって? いや関係なく当然続投のつもりだったか、とにかく木澤がマウンドに上がりました。

二死から熊田にヒットを打たれ、前日ホームランを打たれた蛭間が打席に。

多くの大学野球の監督なら、4年生エースの意地にかけ、エースに任せるのではないかと思います。

多くのファンも、優勝の瞬間に4年生エースにマウンドにいて欲しい、と思いますし。

が、生井を残していたということは、ここぞというところで、クローザーとして使おう、と思っていたのでしょう。
また、もし木澤が打たれていたら「何故替えなかった」という声が出たかもしれません。

それでも4年生に懸けて欲しい、という思いはありました。そのほうが悔いはない、もしエースが打たれても誰も責めないと思うし、この日の木澤なら抑えたのではないか……、と。

ですが。

こうも思いました。
早稲田の風が吹いていた、と。特にこの2戦を観て強く感じました。

木澤が続投していても、何かが起きたんじゃないか、と。

思えば早慶6連戦から60年、そして新田二郎の(おかげで実現した)早慶決戦から30年、そして前回のプレーオフから10年、節目毎に早慶決戦が行われ、そしてすべて早稲田が制しています。

抗えない風が吹いていたのではないか。

ここからは全く私の想像ですが、その風を堀井監督も感じ(意識下で、かもしれませんが)、もし逆転された場合、2日連続で木澤が蛭間に打たれ、2日連続で木澤が早川に負ける、という形にするよりも、替えた自分が責任を負う形にしたほうがいいと思ったのではないかと。

もちろん、勝つための継投だったと思います。打たれると思って生井を出したわけではない。
ですが、堀井監督の心のどこかに、そういう考えもあったのではないか、と。

完全に個人の勝手な感想(妄想?)です。

そう思うくらい、私は早稲田の風を感じた、ということです。

もちろん生井は気の毒でしたが、まだ2年あります。
来年以降一層ステップアップしてくれるでしょう。

ただ、昨日慶應は8人の投手を投入しましたが、木澤までの7投手のうち4投手に対して、早稲田の打者はその投手の第一球を打っています。
熊田が木澤から放ったヒットも初球でした。
それだけに、初球はもっと気をつけるべきだったのでは、とは思いますし、ついでに言うなら、9回裏、宮尾のところで代打植田、で、瀬戸西はそのまま打たせて欲しかったですけど。

ただ、どう言ったって、早稲田の風は吹いていた(連蔵さんが吹かせたのかも知れませんね)。

その風は、節目の早慶決戦のジンクスだけでなく、早川選手(敢えて投手、でなく選手と書きます)が吹かせたものでもあるでしょう。
早川が、自らの投球、プレーで引き寄せたものであることは間違いありません。

改めて、おめでとうございます!


人気投票についてはまた改めて書きます。