〈試合結果〉
法| 000 201 000 | 3
早| 102 001 00× | 4
〈投手・捕手〉
[法]尾崎、前芝、湯浅、春−乘松
[早]清水、前田、杉山−吉田
〈長打記録〉
[本]
[三]
[二]鎌田、乘松3(法)中村、渡部(早)
【戦評】
両チームともに死力を尽くし総力戦となった早法第3戦、早稲田にとっては勝てば優勝、負ければ4位という運命の一戦が幕を開けた。
1回表、早稲田の先発・清水(早稲田佐賀/2年)は先頭の堀江(高崎健康福祉大高崎/2年)にストレートの四球を与えるなど二死一、二塁のピンチを招きながらも無失点に切り抜ける。
するとその裏、1、2番が機能し一死二塁としたところで、中村(早稲田佐賀/3年)の投ゴロを尾崎(鳴門/3年)が一塁へ悪送球、二塁走者が一気に還り幸先よく1点を先制する。
3回裏には中村、鈴木(早稲田実業/4年)の連打から一死二、三塁を作ると7番・鷲田(日本大学高/1年)の犠飛、さらに渡部(桐光学園/2年)の左翼線への二塁打が飛び出し2点を追加、3−0とリードを広げる。
4回表、法政はここまで好投の清水から鎌田(鳴門/3年)の二塁打、乘松(新田/4年)の二ゴロにより2点を返す。ここで早稲田は今日で三連投となるリリーフエースの前田(熊本/4年)にスイッチ。前田は続くピンチを無失点で切り抜け流れを断ち切った。
6回表、早稲田はここまで抑えを務めてきたエースの杉山(山手学院/4年)をマウンドに送る。1点差を追いつきたい法政は杉山の立ち上がりを攻め一死二塁とすると、本日猛打賞と絶好調の乘松が適時二塁打を放ち同点。試合を振り出しに戻した。
その裏、早稲田は代わった湯浅(國學院久我山/2年)から一死満塁と絶好のチャンスを作る。ここで打席には主将の吉田(小山台/4年)。これまで幾度となく好機で犠打を決めてきた主将がフルカウントから意地のスリーバントスクイズを決め1点をもぎ取る。
7回以降は杉山がエースにふさわしい投球で法政打線を抑え、迎えた9回裏。エラーが絡み二死三塁と一打同点の場面で打席には主将の堀(鳴門/4年)。直球を捉えた鋭い打球はレフトへ。しかし寄っていた鈴木が好捕しゲームセット。杉山を中心に早稲田ナインがマウンドで右手を突き上げた。
【Today's Hero】
杉山周平(山手学院/4年)
エースにふさわしいロングリリーフで胴上げ投手に。
「最後の試合でしたが、今投げられていることに感謝し、楽しんで投げようと思って試合に臨みました。
レベルの高い六大学リーグの中で3連覇することができてとても嬉しいです。」