標題から「嫁姑問題」と勘違いされて来訪された方にはごめんなさい。

初めにお断りします、姑自慢話です。

我が姑は、舅が60過ぎに亡くなって以来、約30年ずっと一人暮らしをしています。

義兄から「おかん、肺に少し影があって精密検査をするらしい」と連絡があり、週末に様子を見に行ってきました。

自覚症状はなく「5年位前にも同じようなことで精密検査してなんともなかったから、多分大丈夫」と姑はケロッとしています。

とりあえずホッとして、あれこれおしゃべりしていると、「（姑の）実家の片付けがあって、えっらい（すごく）古い通信簿やら賞状やらを持って帰って来てん」と言います。

昭和前期の通信簿ってどんなの？・・・むくむくと好奇心が湧いて見せてもらいました

昭和22年度、戦後間もない頃の「女学校」の成績表です。

概評ハ特、上ノ上、上、、上ノ下、中ノ上、中、中ノ下、下トシ・・・

そして姑ときたら、特、特、特！！！

卒業時には

学力優等品行方正賞？な賞状ももらっています。

姑が賢いことは薄々気が付いていました。

物忘れがひどく会話時に言葉に詰まったりする私と異なり、大層記憶力が優れ、言葉がスラスラ出てきます。本人は「忘れっぽくなった」と言うけれど、90を過ぎた今も、会話はキレッキレです。

長男の嫁として嫁ぎ、3人の息子を育てあげ、義父母と夫を見送って一人暮らしをする普通の主婦ではありますが、周りは彼女の聡明、元気さに大いに助けられてきたように思います。

当時の長男の嫁はなかなか大変だったはずですが、「まあ、大変やったけどなあ、ここのおばあちゃん（同居していた彼女の姑）、豪快やったやろ。」と笑い話にする程度。

物事を常にポジティブな方向に変えていくのは、彼女の聡明さゆえでしょうか。

賢さは及ばずとも、その姿勢を大いに見習いたいものです。

「自転車、古ぅなったからほかして（捨てて）しもたけど、おいといたらまだ乗れたんやけどなぁ」と語るあたりもあっぱれです。（いや、90過ぎたおばあさんが自転車スイスイ漕いでたらびっくりするわ～）

週2回グランドゴルフに通い、近隣友人と会話するのがこの健康と明朗の秘訣かしら。（最近は話せる友人が少なくなってしまったと本人嘆いていますが）

今までそんな姑に甘えっぱなしで、まともに親孝行できていない嫁の私。

少しご近所になったので、これからは時々おしゃべりしに行かなくちゃ。

いえ、爽やかで自然体な彼女とのおしゃべりは楽しくて仕方ないので、「行かなくちゃ」ではなく、むしろ「行きたい」。

ところで、古い通信簿をよくよく見ると「農業」の科目が。

戦後間もない普通高校には教科のひとつに「農業」があったのですね。

なかなか貴重な情報が得られた帰省となりました。

うちの姑ときたら！