もう12月の声を聞こうというのだから、今更秋でもあるまいが、ブログをさぼり続けていたツケが回って写真が貯まっているので、お付き合いいただけると幸いです。

さて、日本の秋と言えば「紅葉」

車を借りてひとっ走り、この辺りで紅葉で有名な「大窪寺」に足を運んできました。（と言っても11月初旬）

ここは四国遍路の88番札所、「結願（けちがんと読むんだそうだ）の寺」です。お遍路さんが、88ヵ所全て無事回り通せた＝願いが叶うお寺なんだそうです。

「せっかく四国に暮しているんだからお遍路さん、やりなよ～～」といろんな友達に言われるのだが、今のところ予定はない。これは私が信仰心が足りない(加えて体力に自信がない)からに他ならないが、「やりなよ～～」と勧める友達も、その口調の時点であまり信心深いと思えない、、、

まあそれはさておき、そんな具合だから、いきなり結願の「大窪寺」に来てしまいました。（いつか罰が当たるぞ私）

信心深いお遍路さんの姿も見える中、やはり大方は紅葉目当てのようで、境内の至る所でパシャパシャとシャッターの音。紅葉をバックに写真撮影の外国人もいました。

高松市内から車を1時間弱走らせると、もうそこは山の中です。見事な紅葉が、大窪寺の佇まいに彩りを添え、風情を増してくれるのでした。

また、少し冷え込む山間でいただくおうどんも、市内でいただくおうどんとは一味も二味も違います。結願できたお遍路さんにとっても、長旅の疲れをいやしてくれる（胃の腑に優しい）美味に違いありません。

▼八十八庵の名物「打込みうどん」。同店は秋限定の「栗おこわ」も有名だが、午前中早めに行かないとなかなか手に入らない。

さて、それから半月ほど経って、今度は高松市内の「栗林公園」へ。11月18日から27日という短期間限定のライトアップがあるというので出かけてまいりました。こちらは徒歩圏内。

携帯のカメラではうまくお伝え出来ないのが残念で仕方ないと思うほど美しい紅葉のライトアップでありました。

期間限定の為か、日本一広い大名庭園ゆえに普段は決して「密」にならない栗林公園が、この時ばかりは大変な賑わい。ライトアップ・ポイントごとに歓声が上がり、なかなか行列が進みません。東京の観光地ではよくある光景ですが、高松に来て約8ヶ月、うどん店以外で行列に並んだのは初めてでした。

久しぶりの行列に体力のない私は少々疲れてしまい、88ヵ所を回り切ったお遍路さんの気分でこの後「薬膳鍋」を頂きました。

（いや、体力なさ過ぎだろう）

う～～ん五臓六腑に染み渡るとはこのことだわ。

香川県で有名な紅葉ポイントとしては、上記の他に小豆島の「寒霞渓（かんかけい）」などありますが、それは近々足を運ぶ予定です。

目に、胃袋に、なんとも贅沢な、「香川の晩秋」を存分に楽しむこの頃です。

香川の秋を楽しむ