最近、若い頃はどうしていたかなって思い出したりしています。

 

サロンデビューが早かった私も、当時は学生で親と同居の身。

 

自分の部屋はありましたが、あまり女装用品を隠せるところはありません。

 

サロンって突然行きたくなって行ったりしていたんですが、そのあと、何故かすごく罪悪感に苛まれるんですよね。

 

女性が好きなのに、その気持ちが女装の方に向いてしまう。

 

女装したくなると、突っ走ってしまうんですが、そのあと罪悪感が襲ってくるんですよね。

 

自分はどこかおかしい人間なのではないかと考えてしまったりしていました。

 

だから、帰り道、下着や写真を駅のゴミ箱に捨ててしまう。

 

そんなことを繰り返していました。

 

それで、女装するときはサロンでまた新しい下着を買って、女装するんです。

 

何とももったいない話なんですけど、それの繰り返しでした。

 

就職して一人暮らしになると、今度は猛然と女子制服を収集し始めました。

 

ブルセラショップっていうのが、あちこちにあった頃ですね。

 

制服をフルセットで買うととても高いんですけど、憧れの学校の制服を目の前にすると、大枚はたいて買ってしまうんです。

 

それで意気揚々と家に戻り、制服を着てみてとても幸せな気分です。

 

憧れの女子高生と同じ体験ができているんですから。

 

でも、しばらくすると、急に罪悪感に襲われ、自分は何をやっているんだろうと思ってしまうんですね。

 

そこには性的なものも絡んでいます。

 

そこは表現しませんが、果てると制服もなにもかも一気に脱ぎたくなってしまうんです。

 

ずっと、そんなことの繰り返しでしたね。

 

だから、私の昔の写真は残っていないんです。

 

数えきれないほどサロンに行って、いろんな写真を撮ったりしましたが、みんな罪悪感とともにゴミ箱行きとなってしまいました。

 

画像を残すようになったのは、ごく最近のことですね。

 

綺麗な写真を撮れるようになって、さすがにもったいないと思うようになったのと、ブログに掲載してみるようなったからです。

 

昔の写真って、一応サロンにも撮影場所はあるんですが、今ほどきれいに写すことはできなかったので、やっぱり男感が抜けていない写真になってしまうんです。

 

若くて肌も綺麗だったけど、写真を見るたびにがっかりしてましたね。

 

エリザベスには、かつて「くいーん」という女装雑誌があって、その表紙はプロが撮影したものなんですけど、とても美しいんです。

 

あんな風に撮れたらなあっていつも思っていました。

 

それに比べれば今はいい時代になりました。

 

写真を見て、がっかりすることが少なくなりましたから。

 

あの頃憧れた、くいーんの表紙のような写真も撮れるようになりましたし。

 

今の時代まで女装をやっていてよかったと思いますよ。

 

最近はさほど罪悪感は感じなくなりましたね。

 

ブログでこうして同志と巡り合えて、同じような経験をしている人がたくさんいるんだとわかったことも一因です。

 

あとは、年を経て、自分は女装好きを辞められないと悟ったことですかね。

 

いろんな事情から女装を辞めてしまった多くの先輩後輩がいると思いますが、また始めてみてもらえればなあって思います。

 

進化した女装に、もう一度楽しみを見出してもらえるんじゃないかと思うんですけどね。