「これでいいのだ」

赤塚不二夫作、天才バカボンの名セリフですね。

私は10代の頃から女装ののめり込むようになったんですけど、同世代の男子と比べて、あまりにも自分がかけ離れたものに興味を持ってしまったので、真剣に悩みましたね。

それに、女装と性的欲求が結びついていることにも。

女性が好きなのに、どうしてこうなってしまうんだろうと悶々としていました。

男子たるもの、女子の体を奪うべし、なんて概念にとらわれていましたから、自分が女子になって性的欲求を満たされてしまうことに、激しい自己嫌悪を感じていました。

そして、20代になり、一人暮らしを始めるとさらにエスカレート。

もう歯止めがきかなくなっていましたね。

自分のストレス解消は完全に女装になっていました。

もう、女装から離れられない自分になっていたんですね。

そして、いつの間にか40代に。

会社でも出世競争の先が見えるようになり、自分の今までの人生を振り返ると同時に、これから先の人生を考えるようになりました。

そこで、真剣に考えたのが、必要悪としか思っていなかった女装なんです。

今まで目を背けていましたが、実は自分の人生に深く関わっていました。

もう、女装は自分のれっきとした趣味であり、そこから逃れることはできないと。

自分にしみついているものを肯定するようになり、自分という人間を漸く認められるようになりました。

家族にも受け入れられていないし、世間にも公言できないけど、女装が好きなんですね。

もう否定せず、覚悟を決めました。

「これでいいのだ」と。





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