その昔、女装なんて言葉は一般的ではなかったと思います。

女装趣味なんて、趣味として認められていなかったんですよ。

女装するのはおかまさんで、男が好きな人たちと決まっていたように思います。

だから、恋愛対象が女性で、単純に女性の恰好がしてみたいというのは理解されませんでした。

そういうことになると、じゃあ、男が好きなの?って誤解されてしまったんです。

単純に女装がしてみたい人たちを受け入れてくれる店なんてなかったんですが、東京にエリザベスができて、それが可能になりました。

あこがれの女の子の洋服を着て、お化粧して、完全な女の子の格好ができるって聞いただけで興奮してましたね。

私の場合は、セーラー服が着てみたかったので、それが実現できたのは本当に幸せでした。

エリザベスの場合、女装者が集うサロンだったので、必ず他の女装者と顔を合わせてしまうという点がありました。

それが苦手だという方も多かったのかもしれませんが、誰とも会わない予約制のサロンが出てきたのは、ここ10年くらいですね。

横浜のアルテミスやHIMEが最初だったように思います。

これらのサロンは、写真撮影がメインで、プロカメラマンに撮ってもらったような美しい写真が残せるようになったのが画期的でした。

このころから、シャレで女装をしてきれいになるっていうのが、テレビや雑誌で取り上げられて、女装することに対する理解が進んできたと思います。

今では、特に若い人の場合は、女装に対するアレルギーは少ないですよね。

私の世代では、まだ女性(特に妻)は、女装するのは男好きだと思い込んでいるところがありますが、社会全体として女装が理解されてきたのは、とてもいい風潮だと思います。

そういう意味で、私たちはいい時代に生まれたのかなと思いますね。







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